開催趣旨

これまで、教育機関は地域の様々な組織と連携し、それぞれの個性を大切にしながら、多様な学びを支援する取り組みを行ってきています。しかしながら、近年の情報社会の急激な進展や経済・社会環境の大きな変化は、地域のつながりを希薄化させる方向に働いているのかもしれません。

少子化・高齢化・核家族化やコミュニケーション手段の変化などの要因から、家庭や地域における教育力やつながり協力する力が次第に低下していると言われている中で、地域のネットワークは、ますます重要な役割を果たすようになっており、それぞれの地域の課題に対応した市民、NPO、ボランティア団体等が、従来とは異なる協力関係で新たなネットワークを構築しつつあります。

この研究会では、地域連携に期待されている役割や新しい地域の様々な取り組みについての事例を紹介していただきます。そして、学校・家庭・地域・行政が様々な課題に対して協働して取り組むことのできる社会のネットワークを構築するために必要なことは何か、地域連携における教育機関のあり方などについて考えたいと思います。

なお、本研究会は、教育工学会研究会との連携開催で行いますので、教育工学研究会(JSET研究会14-5)において、研究発表を行うことも可能です。

* 研究発表を希望される場合は、JSET研究会Webページ にアクセスし、発表申込を行ってください。
発表申込〆切は10月19日(日)、原稿投稿〆切は11月2日(日)です。

プログラム

13:30 - 14:30
[ 講演1 ]

地域連携による学びへの支援 - 協働する地域コミュニティ活動の推進 -
講師 武長 脩行 氏 (椙山女学園大学 文化情報学部)

14:30 - 15:30
[ 講演2 ]

モノ作りを通して地域と人がつながり,視野と志を広げる学び - ワークショップギャザリングにおける実践 -
講師 宮田 義郎 氏 (中京大学 工学部)


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CIEC第104回研究会 & JSET研究会14-5の連携開催について

参加費

どなたでもご参加いただけます。当日受付も可能です。


開催趣旨

平成23年度から25年度にかけて新学習指導要領が順次、小学校、中学校、高等学校で施行されています。この改訂のポイントの1つとして、ICT活用の推進が挙げられます。具体的には各教科の指導において、教員や児童生徒によるICT活用の充実がこれまで以上に図られ、児童生徒が効果的にICTを活用する学習活動を通じて、情報活用能力や確かな学力の育成を行うことが書かれており、今後これを受けて、ICTの活用はより推進されることと思われます。

それとともに、テクノロジーの進化も急激に進んでおり、パソコンのみならず、様々な機器を授業に導入しやすくなってきています。中でも、タブレット端末やスマートフォン (以下 スマートデバイスとする) の進化はめざましく、現在では教育現場での導入も進んでおり、ICTの積極的な活用の一端を担うものになってきています。

しかし、これらの導入は一部の学校のみで、多くの学校ではなかなか進んでいないのが現状です。その原因として、ICTの導入にあたり、現場の抱えている問題も大きいと考えられます。

また、昨夏開催されたPCカンファレンス2014のセミナー企画において、現役の高校生を招き、彼らの視点から見た未来の情報教育について討論を行いました。そこでは、非常に活発な議論が行われ、時代の先端を行く学習者の視点で教育への提言をしてくれました。

これらを踏まえ、CIEC小中高部会では、スマートデバイスの教育活用への可能性と題しての研究会を企画しました。まず、企業の立場からスマートデバイスの教育利用に関するデータや実践事例などを話題提供としてお話いただきます。また、学校現場の教員の方から現場の抱える問題とその解決に向けての試行錯誤について語っていただき、生徒の立場として高校生から受けてみたいスマートデバイスを使った授業スタイルについてお話しいただく予定です。今後、大学入試のスタイルも変化しようとしている中で、おそらく授業形態も変化せざるを得ないと思われます。この研究会で、立場の違う3名の方の意見を踏まえフロアの方とも意見交換を行い、議論を深めていければと考えます。この研究会を通して新しい学びのスタイルの提案が生まれることを期待します。

プログラム

12:30 -
受付開始
13:00 - 13:10
[ 開催趣旨説明 ]
13:10 - 13:50
[ 講演1 ]

1人1台の学習メディアについて
講師 中垣 眞紀 氏 (ベネッセ教育総合研究所グローバル教育研究室 主任研究員)

13:50 - 14:00
[ 質疑応答 ]
14:00 - 14:30
[ 講演2 ]

生徒がタブレットを必携しての3年間
講師 永野 直 氏 (千葉県立袖ヶ浦高等学校 情報科 教諭)

14:30 - 14:40
[ 質疑応答 ]
14:40 - 15:10
[ 講演3 ]

授業で何を学びたいか ~近未来ICTによる授業方法を創造~
講師 森安 勇太 氏 (早稲田大学高等学院 2年)

15:10 - 15:20
[ 質疑応答 ]
15:20 - 15:35
[ 休憩 ]
15:35 - 16:45
[ 共有と意見交換 ]
16:45 - 17:00
[ 閉会のあいさつ ]

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

2014年3月、文部科学省から、「高校教育の質の確保・向上に向けて」という副題のもと初等中等教育分科会高等学校教育部会審議まとめ(案)と中央教育審議会高大接続特別部会審議経過報告が発表されています。これは、高校教育・大学入試・大学教育の在り方を一体としてとらえ、高校と大学における教育の質保障と到達度テスト導入による高大接続の改善・強化を図ろうとするものです。そこでは、大学の教育内容改革で推進を求められている「能動的学修(アクティブ・ラーニング)」に必要な力・スキルを高等学校で身に付けることを求めています。第102回研究会は、2014PCCセミナー1の前に、大学と中学・高校の間に存在する学びについての考え方の違いを明らかにし、高大接続で求められる学びとは何かを探ろうとするものです。とりわけ、高大接続で本当に繋がなければならない学びは何かについて、情報教育だけでなく少し範囲を広げた形で、大学の情報教育と中学・高校の事例を取り上げ具体的な議論を展開する予定です。

まず、大学生の実態を踏まえながら大学の情報教育が求める高校で身に付けて欲しい力やスキルを取り上げ、大学が求めている中学・高等学校での学びについて考えます。次に、中学校・高等学校の事例として、中学校・高等学校・大学の一貫教育プログラムのもと国際感覚と人間性を磨くことを目的とした京都女子中学校・高等学校の専門学科ウィステリアの取り組みと、生徒の思考特性・行動特性に適した授業をFlipped Learningをまじえて展開している早稲田大学高等学院からの事例をとおして、中学・高校の立場からどのような学びが大学の学びに繋がるかを取り上げます。最後の意見交換では、冒頭で、情報教育についての高校生のビデオインタビューを紹介します。高校生の意見を端緒として大学と高校をつなぐ情報教育の学びを取り上げた後、より広く高校と大学をつなぐ学びについて議論する予定です。なお、情報教育については、2014年8月北海道で開催される2014PCCセミナー1において、高校生・大学生とともにより深い議論を展開する予定です。そこでは、生徒・学生と教員の間にある「情報」に対する考え方の違いを明らかにすることをとおして、これからの「情報」と「情報教育」のあるべき姿を考える場にすることを目指しています。

この研究会は、教育に関心のある方、どなたでも参加可能です。特に、高大接続・情報教育・アクティブ・ラーニング等に興味のある方が幅広く参加されることで、議論が深まることを期待しています。

プログラム

12:30 -
受付開始
13:00 - 13:05
[ 開催趣旨説明 ]
13:05 - 14:05

情報教育における高大接続について

[ 講演1 ]

大学初年次の情報教育の実情と高校教育への期待
講師 中西 通雄 氏 (大阪工業大学情報科学部コンピュータ科学科)

14:05 - 14:20
[ 質疑応答と休憩 ]
14:20 - 15:20

中学校・高等学校から考える高大接続について

[ 講演2 ]

中高6年間で身につけておくべきこと ~大学での学びを見据えて~
講師 平田 義隆 氏 (京都女子中学校・高等学校)

[ 講演3 ]

教員が求める授業と生徒が求める授業 ~思考特性と行動特性の差異から生まれる得意・不得意~
講師 吉田 賢史 氏 (早稲田大学高等学院)

15:20 - 15:30
[ 質疑応答と休憩 ]
15:30 - 16:30
[ 意見交換 ]

高大接続のあるべき姿について議論

16:30 - 16:40
閉会のあいさつと2014PCCセミナー1 について

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。

お申し込み・お問い合わせ

CIEC 事務局

e-mail : sanka@ciec.or.jp
TEL/FAX : 03-5307-1195 / 03-5307-1180

研究会への参加について

研究会には会員・非会員を問わずどなたでもご参加いただけます。


開催趣旨

CIEC春季研究会は、学びとコンピュータやネットワークの利用に関する教育と研究の報告、討論を行うことで、より品質の高い成果へと結びつけるとともに、様々な分野の方との交流を行うことを主体として開催しております。本研究会で発表される報告は、事前に査読・審査され、「CIEC研究会報告集Vol.5」として発行いたします。

ここでは、会員の専門性に対する要望を取り入れながら、会員相互の研究交流を促進する場として、魅力的な研究会づくりを目指しております。あらゆる分野の人々が、学びとコンピュータやネットワーク利用の在り方とその可能性を考え、研究発表や実践事例の成果を聞くとともに議論に参加していただければと考えております。会員のみなさまの積極的な参加をお待ちしております。

プログラム


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論文発表プログラム (PDF形式, 218KB)

セッション1 座長 座長 立田ルミ(獨協大学)

10:00 - 10:15
[ 研究速報 ]

日本語の音声に伴う感情表現のパラ言語的情報の認識化の試み ‐スマートフォンのアプリケーションの開発を中心に‐
丁美貞(首都大学東京)

10:20 - 10:40
[ 萌芽論文 ]

英語科における反転授業とiPadの効果的な教室運用に向けて
山形悟史(大阪教育大学大学院)・Mishka Sulva(同)・柴田茉里奈(同)・西村真成(同)/吉田晴世(大阪教育大学)

10:45 - 11:05
[ 萌芽論文 ]

反転授業形式による英文ライティング添削指導のためのオンライン動画教材の制作と活用について
木村修平(立命館大学)・山本好比古(同)・祐伯敦史(同)

11:10 - 11:35
[ 実践論文 ]

グループ練習におけるタブレット端末の活用 ‐日本語学習者向け漢字教材の改良とその効果‐
濱田美和(富山大学)/高畠智美(トヤマ・ヤポニカ)

昼休憩 11:35 - 12:30

セッション2 座長 大岩幸太郎(大分大学)

12:30 - 12:50
[ 萌芽論文 ]

21世紀型スキル育成のためのCSCLを活用した授業デザイン ‐Evidence-Centered Assessment Designの評価モデルを用いた授業の提案‐
荒巻恵子(早稲田大学高等学院)

12:55 - 13:20
[ 実践論文 ]

ゲーミフィケーションを活用したe-Learningコンテンツの学習効果と動機付け
松本多恵(名古屋大学大学院)

13:25 - 13:50
[ 実践論文 ]

「学びやすさ」を重視した教材改善プロセスの実践と検証
高田和典(北海道札幌東陵高等学校)

13:55 - 14:20
[ 実践論文 ]

テスト分析と最適条件設定を自動化する潜在ランク理論に基づくコンピュータ適応型テストの開発 ‐Moodleプラグインとしての実装と評価‐
秋山實(東北大学大学院・株式会社eラーニングサービス)

14:25 - 14:50
[ 実践論文 ]

学生による問題作成とExcel VBAによる学習プログラムの開発と評価
金子宏之(小松短期大学)

セッション3 座長 皆川雅章(札幌学院大学)

14:55 - 15:20
[ 実践論文 ]

情報教育における学生支援について ‐発達障害学生への対応‐
三河佳紀(苫小牧工業高等専門学校)

15:25 - 15:45
[ 萌芽論文 ]

対面授業のムービーコンテンツ化と一定間隔での操作要求を行うムービー配信サーバの構築
松野良信(有明工業高等専門学校)/田中良一(株式会社DNPファシリティサービス)/NISHANTHA Giguruwa G.D.(立命館アジア太平洋大学)/林田行雄(佐賀大学)

15:50 - 16:10
[ 萌芽論文 ]

不安定ネットワーク向けのe-learningシステムの提案
佐藤和彦(室蘭工業大学)・鈴木雄士(同)・Shrestha Dibesh(同)・Dambar Raj Paudel(同)/Bishnu Prasad Gautam(稚内北星学園大学)

16:15 - 16:35
[ 萌芽論文 ]

画像処理を用いた簡便な双方向システムの授業適用
鎌田洋(金沢工業大学)・増田和朗(同)・寺田正史(同)

16:40 - 17:05
[ 一般論文 ]

「色彩学習プログラム」開発のための基礎研究
大岩幸太郎(大分大学)/内田裕子(埼玉大学)

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円 となっています (どなたでもご参加いただけます)。

CIEC 研究会論文誌 Vol.5:2500円(税込)(当日限定価格)



開催趣旨

学生のみならず教員や研究者も含め日本語と英語間の翻訳を中心として機械翻訳を利用することが増えていること、機械翻訳を利用しない場合でも様ざまなメディアを通して機械翻訳したと思われる日本語に接する機会が多くなっている現状を踏まえ、現時点での機械翻訳ソフトの実力を知り、その可能性とともに限界や問題点を把握することは機械翻訳とつきあう上で重要になっています。

今回の研究会では、ロゴヴィスタ株式会社(CIEC団体会員)の長田孝治氏と黒石邦彦氏を講師としてお招きし、他メーカーの翻訳ソフトも含めた機械翻訳の手法、実際の利用事例について紹介して頂きます。また、後半では機械翻訳ソフトの上手な利用方法についてお話頂くとともに参加者が持ち寄ったサンプルを用いた翻訳演習を行います。これまでに翻訳で悩んだ文章(言語を問わず)、これから翻訳したい文章がありましたら、USBメモリーに入れてお持ち寄り下さい。

小中高部会からは生徒たちが機械翻訳をどのように使っているのか、教員はそれについてどのように考えているのかを紹介頂き、教育と機械翻訳の関係について参加者の議論の材料としたいと考えています。

プログラム

12:30 -
受付開始
13:00 - 13:15
[ 開催趣旨説明 ]
13:15 - 14:15
[ 講演 ]

機械翻訳の仕組みとその利用法
講師 長田 孝治 氏 / 黒石 邦彦 氏 (ロゴヴィスタ株式会社)

14:15 - 14:30
[ 休憩 ]
14:30 - 15:30
[ 演習 ]

翻訳ソフトの実際の利用方法紹介と翻訳演習
講師 長田 孝治 氏 / 黒石 邦彦 氏 (ロゴヴィスタ株式会社)

15:30 - 16:30
[ 報告 ]

小中高における機械翻訳利用の現状
報告者 澤田 あゆみ 氏 (神戸国際大学附属高等学校)

16:30 - 17:00
[ 質疑応答 ]
17:00
[ 閉会 ]

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。