開催趣旨

平成20年3月に告示された学習指導要領 (高等学校は平成21年3月告示) では、「言語活動」が重視されており、たとえば、高等学校学習指導要領の中には、「各教科・科目等の指導に当たっては、生徒の思考力、判断力、表現力等をはぐくむ観点から、基礎的・基本的な知識及び技能の活用を図る学習活動を重視するとともに、言語に対する関心や理解を深め、言語に関する能力の育成を図る上で必要な言語環境を整え、生徒の言語活動を充実すること。」とあり、国語や外国語だけでなく、教科「情報」でも言語活動について重視することになっている。

このように新しい学習指導要領で言語活動が取り入れられた背景には、ケータイの普及による対面による会話の不足、作文をかけない学生、面談や電話の応対のできない新入社員、など教育現場をはじめとして様々な場所における言語活動の不足が、社会人全体の言語力の不足につながり、さまざまな社会問題として取り上げ始められていることがある。また、2009年10月には文字・活字機構による言語力検定が行われている。

CIEC小中高部会では、初等中等教育における言語活動に関してさらに理解を深めるとともに、情報教育と言語活動や今後の学習活動のあり方について議論していきたいと考え、このような研究会を企画した。会員のみなさまの積極的な参加を期待しています。

プログラム

13:00 - 13:10
開会・開催趣旨の説明
13:10 - 14:40
[ 講演1 ]

学習指導要領と言語力
講師 北川 達夫 氏

14:40 - 15:00
[ 質疑応答 ]
15:00 - 16:00
[ 講演2 ]

対話学習の創造と評価(仮)
講師 前川 明 氏

16:00 - 17:00
[ 討論 ]

情報教育と言語活動に関しての討論

北川 達夫(きたがわ・たつお)

元外交官・教材作家、日本教育大学院大学客員教授

1966年東京都武蔵野市の生まれ。高校生の時に儒家の拝師門徒となり、四書五経などを北京・上海・台北などを巡りつつ6年かけて学ぶ。文武兼修として武芸十八般を修める。早稲田大学法学部卒業後、外務省入省。ヘルシンキ大学歴史言語学部に学び、フィンランド専門官として養成される。在フィンランド日本国大使館在勤 (1991~1998年)。在エストニア日本国大使館兼勤。帰朝後に退官したのち、英語・フランス語・中国語・フィンランド語などの通訳・翻訳家として活動しつつ、フィンランドで母語・文学科の教科教育法と教材作法を学ぶ。日本とフィンランドをはじめ、旧中欧・東欧各国の教科書・教材制作に携わるとともに、国内の学校では、グローバル・スタンダードの言語教育を指導している。財団法人 文字・活字文化推進機構調査研究委員。現在、学習指導要領の改訂に伴い、英語と国語の教科書作成に携わっている。

著書に、『知的英語の習得術』(学習研究社 2003)、『「論理力」がカンタンに身につく本』(大和出版 2004)、『図解フィンランド・メソッド入門』(経済界2005)、『知的英語センスが身につく名文音読』(学習研究社 2005)、編訳書に「フィンランド国語教科書」シリーズ (経済界 2005 ~ 2008)、対談集に演出家・平田オリザさんとの対談『ニッポンには対話がない?学びとコミュニケーションの再生』(三省堂 2008)、組織開発デザイナー・清宮普美代さんとの対談『対話流?未来を生みだすコミュニケーション』(三省堂 2009★新刊★) など。『週刊 東洋経済』にて「わかりあえない時代の『対話力』入門」連載中

前川 明

元東京都公立小学校教諭

元町田市公立小学校教育研究会国語部長

児童言語研究会中央委員

現在、町田市の小学校で講師として国語科授業研究に関わる

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円 となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

CIEC 研究委員会は、会員の専門性に対する要望を取り入れながら、会員相互の研究交流を促進する場として、魅力的な研究会づくりを目指しています。CIEC は、幼児教育から大学教育まで幅広い教育関係者や学生、生協職員、企業、NPO の人達など、様々な会員で構成されています。こうした多様性こそが、専門の領域を越えて多分野間の横断的な交流を促進するエネルギーにもなっており、研究会活動の活性化に役立っています。

今回、学びとコンピュータやネットワークの利用に関する研究として、理論的なものから実践的なものまで,幅広い分野からの投稿を募集いたしました。投稿された論文の口頭発表をこの「CIEC 春季研究会2010」において行い、その 内容を査読付論文誌として「CIEC 研究会論文誌」にまとめました。また、同時に、「PDFでe-Learning教材を作る」のテーマでのワークショップも開催いたしますので、是非、ご参加ください。お会いできることを楽しみにしております。

プログラム

午前の部

10:00 - 12:00
[ ワークショップ ]

PDFでe-Learning教材を作る - PDFで模範音声を聞き、PDFに録音する -

午後の部

13:00 - 18:00
[ 論文の口頭発表 ]

論文発表プログラム (PDF形式, 468KB)

* 学内の食堂が営業されていませんので、昼食持参される場合の休憩室(10号館2階X206)を準備いたしました。当日ご案内いたします。

参加費

CIEC 会員は無料 (当日会場での入会申し込みにも適用されます)、その他の方は500円 となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

この研究会は、絵画や音楽を対象として新しいメディアリテラシーの実践を探求する目的で開催いたします。今回取り上げる「対話型鑑賞」は、すでに芸術系の科目を中心に「対話による鑑賞」を通じて子どもたちの思考力や対話能力を伸ばすことを目的に実施されています。これはニューヨーク近代美術館の元学芸員、アメリア・アレナスがその第一人者として日本にも紹介され、今回の会場となる石川県立美術館では、小学校へ学芸員が作品とともに出向いて対話型鑑賞の出前講座を実践しています。

この「対話型鑑賞」とは、指導者が作品を一方的に解説するのではなく、作品を前にした学習者にさまざまな問いかけをおこない、学習者の言葉を引き出しながら内容を深めていく鑑賞法です。つまり、学習者と対象物の間に立つ指導者の役割を考えるものでもあります。

ここで、芸術作品をメディア (表現および伝達) としてとらえると、学習者と作品・指導者と作品・学習者と指導者や学習者と学習者の間で生まれる作品を媒介とするコミュニケーションをとおして、メディアリテラシーを扱う創造的な学習空間が創出される可能性があります。

音楽や絵画は子どもから大人まで幅広く鑑賞されています。しかし、音楽や絵画の鑑賞・分析は、主に芸術系の科目で取り扱われてきました。この研究会は、対話をとおした観賞や分析をメディアリテラシーの視点から問い直すことで、メディアリテラシーの授業実践に新たな可能性を提供する機会となることを目指しています。

プログラム

13:30 - 15:00
[ 講演1 ]

対話型鑑賞の説明と体験
講師 対話型鑑賞担当者 (石川県立美術館)

15:00 - 16:00
[ 講演2 ]

メディアリテラシーとは
講師 奥本 素子 氏 (総合研究大学院大学 全学事業推進室)

16:00 - 17:00
[ 意見交換 ]

メディアリテラシーと対話型鑑賞の関係
今後の可能性について

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円 となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

1999年、アメリカ学術会議 (National Research Council) によって「Being Fluent with Information Technology」が出版された。この本で「FITness」という名前で提案されている項目が、いわゆる「情報フルーエンシー」の目標である。本研究会では、情報フルーエンシーの発生の背景、情報リテラシー、パソコンスキルなどの概念との違い、現在の日本国内における高等学校や大学での展開などについて、この領域を研究・実践してきた4名の話者が紹介し、今後の情報教育の目標の一つとしての位置付けについて、活発な議論を行う。

プログラム

13:30 - 14:20
[ 報告1 ]

Being Fluent with IT の背景と、情報フルーエンシーが示唆するもの
中條 道雄 氏 (関西学院大学)

14:30 - 15:20
[ 報告2 ]

京都大学における情報フルーエンシー
喜多 一 氏 (京都大学)

15:30 - 16:00
[ 報告3 ]

高校情報科と情報フルーエンシー
野部 緑 氏 (大阪府立桃谷高等学校)

16:10 - 17:00
[ 報告4 ]

国内各大学の標準教科書や IPSJ GE-BOK と情報フルーエンシー
辰己 丈夫 氏 (東京農工大学)

司会:中西 通雄 (大阪工業大学 / 研究委員会委員)

参加費

CIEC会員、教育システム情報学会員は無料、非会員の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。