開催趣旨

高等学校で教科「情報」が2003年度に導入され、高等学校で初めて必履修科目として「情報」が設置された。その内容は、「情報A」、「情報B」、「情報C」のいずれかを1年生から3年生までの間に2単位必履修するものであった。2009年3月19日には、2013年から実施する新指導要綱が発表され、今までとは異なり、「社会と情報」および「情報の科学」のいずれかを必履修することになる。この新指導要領の内容と、新指導要領によって今後どのような変化が起こるのかを玉川大学の堀田龍也先生に講演いただく。その後、高等学校の「情報」担当者、大学の「一般情報」の担当者、教科「情報」の教員養成の担当者から実情を話していただき、今後どのように対応してゆくべきかをディスカッションする。

プログラム

【第 1 部】

13:30 - 14:30
[ 基調講演 ]

情報教育と新学習指導要領
講師 堀田 龍也 氏 (玉川大学学術研究所・文部科学省参与)

【第 2 部】

14:40 - 16:15
[ パネルディスカッション ]

新学習指導要領とICT活用

パネリスト:
高橋 純 氏 (富山大学人間発達科学部)
立田 ルミ 氏 (獨協大学経済学部、CIEC研究委員会委員長)
堀田 龍也 氏 (玉川大学学術研究所・文部科学省参与)
藤井 弘也 氏 (大分大学教育福祉科学部)

司会:大岩 幸太郎 (大分大学教育福祉科学部、『情報教育イノベータ』養成教育プログラム実施部門長)

参加費

無料


開催趣旨

新学習指導要領では、児童生徒が、社会生活と関連づけて自らの考えを数学的に表現したり根拠を明らかにして説明・議論したりすることができるようになることを求められています。すなわち、グラフなどの表現やデータの分析を通して考える力が、数学だけでなく他教科においても児童・生徒が身につけるべき能力とされています。しかしながら、児童・生徒を指導する教員が、数学的表現や統計的な概念・データ分析に関しては,初学者であることもあります。

この研究会では、教育に携わるさまざまな方々が授業などの実践・身の回りにあるさまざまな状況を説明し改善するためのツールとして統計の基本概念を理解し活用できるようになることを目指します。

また学校評価が初等中等教育で義務づけられたことに伴い、学校評価によって集められたデータを、学校関係者が適切に読み解くことが必要になってきています。この研究会では、学校評価の調査票設計からデータの分析までを流れを理解し体験することで、参加者が児童生徒に求められている統計教育を理解し、自らも活用する機会を提供します。

プログラム

13:00 - 13:40
[ 講演 ]

新学習指導要領と統計教育
講師 宿久 洋 氏 (同志社大学文化情報学部教授)

13:50 - 16:20
[ 講演 ]

学校評価のための調査票設計から分析へ -社会調査法入門-
講師 鄭 躍軍 氏 (同志社大学文化情報学部教授)

16:30 - 18:00
[ 実習 ]

アンケート分析実習 集計・要約・視覚化と統計的推測
講師 岩佐 英彦 氏 (スキャネット株式会社取締役)

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円 となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

大学においてe-learningも含めた情報技術を生かした講義設計がどのように行われているか、北海道内の大学における実践例を紹介し、大学はもとより中高の講義における活用の可能性も含めて今後の方向性を議論する機会とする。

プログラム

9:30
受付開始
10:00 - 10:30
[ 講演 ]

自立型eラーニングの構築
川名 典人 氏 (札幌国際大学)

概要) ネット上でeラーニングによる学習支援を導入しようと考える時、多くの人が直面する問題は、「どのようにしてコンテンツをeラーニング用に変換するか」、「作成したコンテンツを、費用をかけず、どこに保存するか」、「学習支援サイトをどのようにして簡単に構築するか」である。本研究では、StarQuizというeラーニング作成ソフト とブログを利用した参加型学習コミュニティサイト運営の事例から、このような問題の解決法を考察する。

10:30 - 11:00
[ 講演 ]

自動採点ツールを用いたコンピュータリテラシー教育 - 学生の自学自習を促す試み -
石川 千温 氏 (札幌学院大学)

概要) 札幌学院大学においてコンピュータリテラシー教育用に開発した自動採点ツールは、多人数講義における演習課題の採点の効率化だけでなく、学生の自学自習を促進する効果も確認されている。このツールは道内の複数の高校においても、高大連携の取組みの一環として数年前から導入され、その効果が報告されている。本報告ではツールの概要と、その自学自習効果について紹介する。

11:00 - 11:30
[ 講演 ]

教育支援システムNESSを用いた大学における一般情報処理教育の例と入学生のスキル傾向について
曽我 聡起 氏 (北海道文教大学)

概要) 過去数年、本学では専任教員2名により全学部・全学科 (2学部、7学科) を対象にノア出版のNESS (Noa Education Support System) を利用した一般情報処理教育を行っている。NESS のコンテンツは全てノア出版により作成されるため、担当教員の負担が少ない。また、NESSのスキルテストなどのツールを利用したデータから大学入学生の情報機器操作に関するスキルの傾向が明らかになってきた。今回は、NESS を利用した実践事例の紹介と入学生のスキル傾向について報告する。

11:45 - 12:00
[ 企業プレゼンテーション ]

情報活用力 -社会で役立つ実践力を身につける-
原田 ゆかり 氏 (株式会社ワークアカデミー noa出版)

概要) 大学全入時代と言われている昨今、学生の学力低下や質の変化が問題視されている。弊社もその問題に着目し、「情報活用力こそが今後の人材育成の核であり、コンピュータの利用によって情報活用能力が高まる」という考えをもとに、教材やテストの開発をすすめている。今回は、その教材を紹介し、教材やテストを利用した授業を提案する。

12:00 - 12:30

参加者全員で意見交換

参加費

CIEC 会員は無料 (当日会場での入会申し込みにも適用されます)、その他の方は500円 となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

CIEC小中高部会ではこれまでコンピュータを活用した実践研究や授業法に関する研究会を実施してきました。授業法に関しては, 2008年6月に京都女子高等学校を会場に実施した第75回研究会「なぜ協調自律学習は必要か」を実施し,ワークショップという形態で実際の授業を参加者に体験していただきいただきました。

今回は生徒・学生同士の対話,生徒・学生と教員との対話,教員同士の対話を円滑に行い,生徒の可能性を信じ,引き出すことのできる方法の一つである「教育コーチング」という技術についての講義とワークショップを研究会として開催することで,教員のコミュニケーション能力やファシリテーション能力を如何にして高めることができるのかを体験していただこうと考えております。

この研究会の赤塚丈彦先生は,米国CTI公認コーアクティヴ・コーチ (CPCC) であり,文科省の委託研究事業として独自にプロジェクトチームを組み実施した「ナラティヴ・コーチング・プロジェクト (NCP)」では教員のコミュニケーション研修についての実践,「TALK (Teacher's Active Listening for the Knowing)」というプログラムでは生徒の可能性を引き出すコーチングの技術を学校を含め様々な場所で広めている「教育コーチング」に関しては経験豊富な方です。

「コーチングは『対話のOS』であり,それを活用する先生方によって様々な実践に応用することができる技術である」と赤塚先生も言っています。「教育コーチング」に関心がある方々の参加をお待ちしております。

プログラム

12:30 - 13:00
[ 受付 ]
13:00 - 16:30
[ 教育コーチング講義・ワークショップ ]

講師 赤塚 丈彦 氏

16:30 - 17:00
[ 意見交換 ]

参加費

CIEC 会員は無料 (当日会場での入会申し込みにも適用されます)、その他の方は500円 となっています (どなたでもご参加いただけます)。


概要

テーマ 日本の大学におけるeラーニングの現状とUPO-NETの展開
日時 2009年6月20日(土) 13:00 - 17:00
会場 北九州学術研究都市産学連携センター 2階 中会議室1 (北九州市若松区ひびきの2番1号)

開催趣旨

近年、ICT技術の発展とインターネット環境の飛躍的な向上とともに、大学レベルのeラーニング導入は全国各地で試みられていますが、各大学・学部・学科の実情に合った教材コンテンツがまだ数少なく、利用学生数も伸び悩んでいるのが現状です。今回の研究会では、オンライン学習の利点・問題点とコンテンツ共同利用の必要性についての問題提起、教材制作の現場からの事例報告を開発者側と教育者側それぞれの立場から行っていただき、あわせて講師と参加者の自由な意見交換の場を持ちます。また、講演の内容に連動したプログラムとして、Moodle を利用し、eラーニング教材の大学向けネット配信をめざす研究開発プロジェクトの成果物を用いた体験学習を行います。

プログラム

13:00 - 13:10
[ 開会の辞 ] 司会:立田 ルミ (獨協大学、CIEC 研究委員会委員長)
13:10 - 14:00
[ 講演1 ]

大学のeラーニング活用の実情とUPO-NETの活動介
平野 秋一郎 氏 (放送大学 ICT 活用・遠隔教育センター)

14:10 - 15:00
[ 講演2 ]

リメディアル教育用UPO-NETコンテンツの開発について
穂屋下 茂 氏 (佐賀大学高等教育開発センター)

15:00 - 15:20
[ 休憩 ] (学術情報センター講義室1へ会場移動)
15:20 - 16:00
[ 報告 ]

Moodle上の英語リメディアル教材 - eラーニングの教育的効果
長 加奈子 氏 (北九州市立大学基盤教育センター)

16:00 - 16:30
[ チュートリアル ]

UPO-NETのシステムと教材果
杉山 秀則 氏 (放送大学ICT活用・遠隔教育センター)

16:30 - 17:00

UPO-NET教材コンテンツ (英語・数学・理科と情報倫理など) 体験学習

17:00 -
[ 閉会の辞 ]

講演要旨

[ 講演1 ] 大学のeラーニング活用の実情とUPO-NETの活動

UPO-NETでは、その要因はeラーニング教材 (コンテンツ) の不足にあると考えました。これまでeラーニングはシステムや機能が重視され、教育面の配慮が十分ではありませんでした。そのため、ICTの知識、経験が少ない先生方が教材を自作するのは容易ではありません。大学の情報システムの制約でインターネットでの教材利用ができないというケースもありました。市販の教材も価格が高い、学生のレベルに合わないなどの理由で十分活用できないケースも少なくありません。eラーニングを効果的に活用するには、授業設計、学習指導など対面授業とは違う工夫が必要ですが、その理解も進んでいません。

UPO-NETでは、大学が少ない負担でeラーニング教材 (コンテンツ) を利用できる環境をつくり、先生方がeラーニングに慣れ、授業などで活用することが肝要と考え、需要の多い「リメディアル教育」「初年次教育」「基礎教育」「キャリア教育」などの教材の開発、提供を進めています。すでに215大学、300人の教職員が登録しています。

eラーニングを上手に使っている大学では、「学力の底上げ」「入学前教育」「社会人学生の獲得」などeラーニングの目的や学習支援の方法などを明確にしています。eラーニングも教育です。システムやコンテンツがあればできるのではなく、先生方の工夫が必要です。そのため、UPO-NETでは利用大学と共同で、eラーニングの効果的な授業方法、学習方法、また学習支援やコミュニケーションの方法を研究していきます。

[ 講演2 ] リメディアル教育用UPO-NETコンテンツの開発について

近年,入学生の数学や理科等の基礎学力が低く,大学での専門的な学問の理解が困難な学生が増えてきています。その対応策として,リメディアル教育が注目されていますが,それを対面一斉授業で実施する場合,教員の負担や教室の確保等が問題になります。そこで,リメディアル教育をeラーニング化して,それらの制限をなくし,いつでも・どこでも・何度でも学べる環境の提供が可能となれば,より多くの学生に対してリメディアル教育を行うことができ,学習効果の向上と大学全体としての基礎学力のアップにも繋がります。本学では、これまでeラーニングを着実に実践し,その中でeラーニングは教育改革のツールになることを実証してきました。この実証において,eラーニングによるリメディアル教育の飛躍的な進展を図るためには,教材の共有化が特に重要であることが明らかになってきました。本講演では,UPO-NETのeラーニング実施環境と共有教材の開発について報告します。

参加費

CIEC 会員であるか否かによらず 500円 (資料代) となっています (どなたでもご参加いただけます)。