CIEC 第100回研究会
開催趣旨
e-Learningの重要な機能の一つが、学生の理解度を確認するためのオンラインテストである。ただし、従来のオンラインテストは正誤問題、多肢選択問題、穴埋め問題などの形態が主流で、自然科学系科目で求められる、数式の正誤評価を行うタイプのオンラインテストは近年になって注目されてきた形態である。その可能性を議論するために、約2年前に「e-Learningにおける数式自動採点の可能性」と題して研究会が開催された。その研究会では、二つのシステムが紹介されると同時に、数式自動採点システムの普及のためには、良質なコンテンツが蓄積されることが重要であるとの指摘も出された。
そこで、本研究会では、「e-Learningにおける数式自動採点の可能性2」として、英国で開発された数学オンラインテスト評価システムSTACKの問題を中心とする、コンテンツ蓄積のための仕組みである問題バンクの構築について紹介するとともに、北米を中心とする利用実績の高いMaple T.A.の主にカナダでの活用事例、大阪府立大学における webMathematica を活用した数学到達度評価システムの活用事例、および問題自動生成システムであるウルフラム社の Problem Generatorについて紹介する。いずれも、共通の重要なキーワードとしてコンテンツの生成・蓄積を扱っている。これらの報告を土台として、数式自動採点システムの可能性、課題を明確にし、効果的な活用方法について議論を行う。
プログラム
参加費
CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。