2017九州PCカンファレンスin北九州
2017九州PCカンファレンスin北九州を開催します。詳しくは九州支部サイトをご覧ください。
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CIECシーク(以下、「当会」という。)は、教育と学びにおけるコンピュータやネットワークの利用方法を研究し、その成果を広く伝え普及することを目的とした学会です。この目的を達成する過程で、取得し利用する個人情報の適正な取扱いの確保について適切に管理することは、当会の重要な責務であると考え、以下の方針に従い、個人情報の適切な保護に努めてまいります。
当会は、個人情報に関する法令、国が定める指針及びその他ガイドラインを遵守します。
当会は、業務上必要な範囲内で個人情報の利用目的を以下に定め、適切に取得、利用を行います。
当会は、次に掲げる場合を除き、取得した個人情報を第三者に提供することはありません。
当会は、個人データの漏えい、滅失または毀損の防止等、その管理のために必要かつ適切な安全管理措置を講じます。また、個人データを取り扱う従業者や委託先に対して、必要かつ適切な監督を行います。
当会は、ご本人またはその代理人から、当該保有個人情報データについて、開示、訂正、利用停止等のご請求をいただいたときは、次の各号の場合を除き、遅滞なく回答します。
CIEC事務局
〒166-8532 東京都杉並区和田3-30-22 大学生協会館内
https://www.ciec.or.jp/contact/
制定2017年8月4日
今回のSpecialでは、PCカンファレンス初の試みである「ラーニングスタジオ」の報告を掲載します。ラーニングスタジオは同時刻に、8つのテーマでパラレルに展開されました。ご自身が参加したスタジオはもちろん、他のラーニングスタジオについても“創造する学び”の一端をお楽しみください。
「ビッグデータ」や「AI」に象徴されるように、膨大なデータの入手が容易となり、高度な解析さえも無料アプリで手軽に実行できる時代となりました。しかし、そのようなICTの発展や一般化とは裏腹に、データ分析教育の多くは、依然として小サンプルに基づく仮説検証に留まっているとの問題意識を強く持っています。本スタジオは、本来学習者に必要なマインドである、データを前にした高揚感、意外性への純粋な驚き、そして仮説をもとに新たな価値を創造する発想力を取り戻すことを主眼に、開催校SFCの設立当初のコンセプトである「未来からの留学生」をモチーフに開講したワークショップです。
ワークショップの前半では、以前「ワクワク感に掛けてみよう!」と題して『SFCスピリッツ』(SFCの卒業生コラム)に寄稿した内容の趣旨を、実データを絡め、クイズも交えながら説明しました。また昨年のリオ五輪時のアンケート解析によって明らかとなった「予言する消費者」の存在についても語りました。そして、2016年に大ヒットを記録した映画『君の名は。』の起点である、新海誠監督の2011年被災地訪問をドキュメンタリー映像として残していたTBS『ニュース23』の先見性などにも触れ、ワークショップ後半のグループワークへの意欲を高めました。
グループは、参加者の希望をもとに「Eテレ」「大相撲」「おでん」「温泉」「三国志」「みやげ」に分かれました。これらは事前に全国1万人に対して嗜好調査を実施した6ジャンルです。主要変数の集計結果をまとめたカードと、機械学習によるクラスタリング結果であるSOM(自己組織化マップ)を用いて考察とディスカッションを行い、プレゼン形式でその報告をしていただきました。終了時の参加者アンケートでは「予想以上に有意義で楽しかった」という評価の一方、「実践的な後半が特に良かった」という感想も複数ありました。講義形式の前半は必要最低限に抑え、後半にもっと時間を割くべきだったと振り返っています。
ワークショップの最後に各グループから1つだけ注目アイテムを挙げていただきました。数あるアイテムの中からNo.1アイテムを取り上げるチーム(おでん「大根」)もあれば、あえて異色アイテムを取り上げるチーム(甘くない土産「じゃがポックル」、ムスリム力士「大砂嵐」)、当日ならではの状況を踏まえてアイテムを選定したチーム(開催地から最寄りの「箱根湯本」)など、注目理由がそれぞれ個性的かつ説得的でした。また「若者におけるおでん=コンビニ商品」、「人柄の年配層vs.能力の若年層」(三国志)といった仮説の導出、さらには具体的なPR方法(Eテレ「グレーテルのかまど」)まで構想したチームも見られました。
以上を通して私自身、多様性の妙をいかに吸収して学習者にフィードバックすべきか、教育者としての将来的な課題をいただく貴重な機会となりました。
Special第13回は「2017年度PCカンファレンス優秀論文賞」を受賞された方々の「喜びの声」をお伝えします。
Special第13回 2017年度学会表彰 ―受賞者喜びの声―
2017PCカンファレンス開催中の8月6日(日)、CIEC総会会場において「2017年度PCカンファレンス優秀論文賞」の表彰式が行われました。Special第13回では、表彰式にて賞状と副賞を授与された受賞者の皆さんの「喜びの声」をお伝えします。
写真右は井庭崇 2017PCカンファレンス実行委員長 (慶應義塾大学総合政策学部准教授)
このたび、2017PCカンファレンス最優秀論文賞を賜りまして、ありがとうございました。大変驚きましたが、身に余る光栄と感じております。
天文分野は、多くの人が興味・関心を持っているにもかかわらず、理解が難しい分野です。授業におけるタブレット活用が一般的になる時代に向けて、本研究で明らかにした天文分野の概念形成の難しさやそれを覆す教授法の取り組みが少しでもどなたかの参考になると嬉しく思います。
また本研究に関わって、協力していただいた方々に心より感謝申し上げます。この受賞を契機に、これからも教育に貢献できるよう努力していきたいと考えております。
写真右は井庭崇 2017PCカンファレンス実行委員長 (慶應義塾大学総合政策学部准教授)
この度は、2017年度 優秀論文賞にご選出いただき誠にありがとうございます。大変嬉しく思っております。これも共に研究しご指導いただいている先生方のおかげだと心から感謝しております。昨年から行っている研究では、プログラミング学習が必修になることに合わせ、小・中学生やプログラミングの初学者でも容易に作品制作ができ、習熟度によって色々な表現ができるインタラクティブ・デバイスを作成してきました。今回は、特にサウンドメディアを用いることによって、自分の声を組み込んだ作品を作ることができるデバイスです。また、作品の中にそのまま入れられるように、あらかじめ色々なセンサを内蔵し、インタラクションを容易に創出でき、乾電池を使うことで単独でも動作するようにデザインしました。今回の受賞を励みとして、より一層モノづくりやプログラミングに興味を持ってもらえる仕組みづくりに取り組んでいきたいと思います。
写真右は井庭崇 2017PCカンファレンス実行委員長 (慶應義塾大学総合政策学部准教授)
この度は、2017 PCカンファレンス学生論文賞をいただき、大変嬉しく思っております。このような賞が頂戴できるとは思いもよらず、本当に驚きました。
今回の研究は、私が院生として所属しております立命館大学の、BKC社系研究機構社会システム研究所より助成を受けた研究プロジェクトにおいて実施した、大学生の情報端末の使いこなしに関する調査が元になっています。プロジェクトのメンバーが関心を寄せているのは、PCを使うことが苦手になっている大学生です。「スマートフォンの方がPCのキーボードよりも文字入力がしやすい」という学生の声が聞こえてきたことで、それは本当なのか、もし本当だとしたらなぜそうなのかということを少しでも解明できればと考え、研究報告に応募しました。
選考していただいた先生方、そしてプロジェクトリーダーの木村修平先生をはじめとする関係者の皆様に、心より感謝申しあげます。
受賞者の皆さん、おめでとうございました!!