開催趣旨

CIEC 研究委員会は、会員の専門性に対する要望を取り入れながら、会員相互の研究交流を促進する場として、魅力的な研究会づくりを目指しています。CIEC は、幼児教育から大学教育まで幅広い教育関係者や学生、生協職員、企業、NPO の人達など、様々な会員で構成されています。こうした多様性こそが、専門の領域を越えて多分野間の横断的な交流を促進するエネルギーにもなっており、研究会活動の活性化に役立っています。

今回、学びとコンピュータやネットワークの利用に関する研究として、理論的なものから実践的なものまで,幅広い分野からの投稿を募集いたしました。投稿された論文の口頭発表をこの「CIEC 春季研究会2010」において行い、その 内容を査読付論文誌として「CIEC 研究会論文誌」にまとめました。また、同時に、「PDFでe-Learning教材を作る」のテーマでのワークショップも開催いたしますので、是非、ご参加ください。お会いできることを楽しみにしております。

プログラム

午前の部

10:00 - 12:00
[ ワークショップ ]

PDFでe-Learning教材を作る - PDFで模範音声を聞き、PDFに録音する -

午後の部

13:00 - 18:00
[ 論文の口頭発表 ]

論文発表プログラム (PDF形式, 468KB)

* 学内の食堂が営業されていませんので、昼食持参される場合の休憩室(10号館2階X206)を準備いたしました。当日ご案内いたします。

参加費

CIEC 会員は無料 (当日会場での入会申し込みにも適用されます)、その他の方は500円 となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

この研究会は、絵画や音楽を対象として新しいメディアリテラシーの実践を探求する目的で開催いたします。今回取り上げる「対話型鑑賞」は、すでに芸術系の科目を中心に「対話による鑑賞」を通じて子どもたちの思考力や対話能力を伸ばすことを目的に実施されています。これはニューヨーク近代美術館の元学芸員、アメリア・アレナスがその第一人者として日本にも紹介され、今回の会場となる石川県立美術館では、小学校へ学芸員が作品とともに出向いて対話型鑑賞の出前講座を実践しています。

この「対話型鑑賞」とは、指導者が作品を一方的に解説するのではなく、作品を前にした学習者にさまざまな問いかけをおこない、学習者の言葉を引き出しながら内容を深めていく鑑賞法です。つまり、学習者と対象物の間に立つ指導者の役割を考えるものでもあります。

ここで、芸術作品をメディア (表現および伝達) としてとらえると、学習者と作品・指導者と作品・学習者と指導者や学習者と学習者の間で生まれる作品を媒介とするコミュニケーションをとおして、メディアリテラシーを扱う創造的な学習空間が創出される可能性があります。

音楽や絵画は子どもから大人まで幅広く鑑賞されています。しかし、音楽や絵画の鑑賞・分析は、主に芸術系の科目で取り扱われてきました。この研究会は、対話をとおした観賞や分析をメディアリテラシーの視点から問い直すことで、メディアリテラシーの授業実践に新たな可能性を提供する機会となることを目指しています。

プログラム

13:30 - 15:00
[ 講演1 ]

対話型鑑賞の説明と体験
講師 対話型鑑賞担当者 (石川県立美術館)

15:00 - 16:00
[ 講演2 ]

メディアリテラシーとは
講師 奥本 素子 氏 (総合研究大学院大学 全学事業推進室)

16:00 - 17:00
[ 意見交換 ]

メディアリテラシーと対話型鑑賞の関係
今後の可能性について

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円 となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

1999年、アメリカ学術会議 (National Research Council) によって「Being Fluent with Information Technology」が出版された。この本で「FITness」という名前で提案されている項目が、いわゆる「情報フルーエンシー」の目標である。本研究会では、情報フルーエンシーの発生の背景、情報リテラシー、パソコンスキルなどの概念との違い、現在の日本国内における高等学校や大学での展開などについて、この領域を研究・実践してきた4名の話者が紹介し、今後の情報教育の目標の一つとしての位置付けについて、活発な議論を行う。

プログラム

13:30 - 14:20
[ 報告1 ]

Being Fluent with IT の背景と、情報フルーエンシーが示唆するもの
中條 道雄 氏 (関西学院大学)

14:30 - 15:20
[ 報告2 ]

京都大学における情報フルーエンシー
喜多 一 氏 (京都大学)

15:30 - 16:00
[ 報告3 ]

高校情報科と情報フルーエンシー
野部 緑 氏 (大阪府立桃谷高等学校)

16:10 - 17:00
[ 報告4 ]

国内各大学の標準教科書や IPSJ GE-BOK と情報フルーエンシー
辰己 丈夫 氏 (東京農工大学)

司会:中西 通雄 (大阪工業大学 / 研究委員会委員)

参加費

CIEC会員、教育システム情報学会員は無料、非会員の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

高等学校で教科「情報」が2003年度に導入され、高等学校で初めて必履修科目として「情報」が設置された。その内容は、「情報A」、「情報B」、「情報C」のいずれかを1年生から3年生までの間に2単位必履修するものであった。2009年3月19日には、2013年から実施する新指導要綱が発表され、今までとは異なり、「社会と情報」および「情報の科学」のいずれかを必履修することになる。この新指導要領の内容と、新指導要領によって今後どのような変化が起こるのかを玉川大学の堀田龍也先生に講演いただく。その後、高等学校の「情報」担当者、大学の「一般情報」の担当者、教科「情報」の教員養成の担当者から実情を話していただき、今後どのように対応してゆくべきかをディスカッションする。

プログラム

【第 1 部】

13:30 - 14:30
[ 基調講演 ]

情報教育と新学習指導要領
講師 堀田 龍也 氏 (玉川大学学術研究所・文部科学省参与)

【第 2 部】

14:40 - 16:15
[ パネルディスカッション ]

新学習指導要領とICT活用

パネリスト:
高橋 純 氏 (富山大学人間発達科学部)
立田 ルミ 氏 (獨協大学経済学部、CIEC研究委員会委員長)
堀田 龍也 氏 (玉川大学学術研究所・文部科学省参与)
藤井 弘也 氏 (大分大学教育福祉科学部)

司会:大岩 幸太郎 (大分大学教育福祉科学部、『情報教育イノベータ』養成教育プログラム実施部門長)

参加費

無料