開催趣旨

学生のみならず教員や研究者も含め日本語と英語間の翻訳を中心として機械翻訳を利用することが増えていること、機械翻訳を利用しない場合でも様ざまなメディアを通して機械翻訳したと思われる日本語に接する機会が多くなっている現状を踏まえ、現時点での機械翻訳ソフトの実力を知り、その可能性とともに限界や問題点を把握することは機械翻訳とつきあう上で重要になっています。

今回の研究会では、ロゴヴィスタ株式会社(CIEC団体会員)の長田孝治氏と黒石邦彦氏を講師としてお招きし、他メーカーの翻訳ソフトも含めた機械翻訳の手法、実際の利用事例について紹介して頂きます。また、後半では機械翻訳ソフトの上手な利用方法についてお話頂くとともに参加者が持ち寄ったサンプルを用いた翻訳演習を行います。これまでに翻訳で悩んだ文章(言語を問わず)、これから翻訳したい文章がありましたら、USBメモリーに入れてお持ち寄り下さい。

小中高部会からは生徒たちが機械翻訳をどのように使っているのか、教員はそれについてどのように考えているのかを紹介頂き、教育と機械翻訳の関係について参加者の議論の材料としたいと考えています。

プログラム

12:30 -
受付開始
13:00 - 13:15
[ 開催趣旨説明 ]
13:15 - 14:15
[ 講演 ]

機械翻訳の仕組みとその利用法
講師 長田 孝治 氏 / 黒石 邦彦 氏 (ロゴヴィスタ株式会社)

14:15 - 14:30
[ 休憩 ]
14:30 - 15:30
[ 演習 ]

翻訳ソフトの実際の利用方法紹介と翻訳演習
講師 長田 孝治 氏 / 黒石 邦彦 氏 (ロゴヴィスタ株式会社)

15:30 - 16:30
[ 報告 ]

小中高における機械翻訳利用の現状
報告者 澤田 あゆみ 氏 (神戸国際大学附属高等学校)

16:30 - 17:00
[ 質疑応答 ]
17:00
[ 閉会 ]

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

e-Learningの重要な機能の一つが、学生の理解度を確認するためのオンラインテストである。ただし、従来のオンラインテストは正誤問題、多肢選択問題、穴埋め問題などの形態が主流で、自然科学系科目で求められる、数式の正誤評価を行うタイプのオンラインテストは近年になって注目されてきた形態である。その可能性を議論するために、約2年前に「e-Learningにおける数式自動採点の可能性」と題して研究会が開催された。その研究会では、二つのシステムが紹介されると同時に、数式自動採点システムの普及のためには、良質なコンテンツが蓄積されることが重要であるとの指摘も出された。

そこで、本研究会では、「e-Learningにおける数式自動採点の可能性2」として、英国で開発された数学オンラインテスト評価システムSTACKの問題を中心とする、コンテンツ蓄積のための仕組みである問題バンクの構築について紹介するとともに、北米を中心とする利用実績の高いMaple T.A.の主にカナダでの活用事例、大阪府立大学における webMathematica を活用した数学到達度評価システムの活用事例、および問題自動生成システムであるウルフラム社の Problem Generatorについて紹介する。いずれも、共通の重要なキーワードとしてコンテンツの生成・蓄積を扱っている。これらの報告を土台として、数式自動採点システムの可能性、課題を明確にし、効果的な活用方法について議論を行う。

プログラム

13:00 -
受付開始
13:15 - 14:00
[ 講演1 ]

STACK を用いた数学eラーニングの実践例とSTACK用の問題バンクの構築
講師 谷口 哲也 氏 (北里大学)

概要

自然科学系科目の学習を支援するために、 ラーニング・マネジメント・システム(LMS) のオンラインシステムを活用する場合、 従来の、 正誤解答方式、 多肢選択解答方式、 数値入力方式だけではなく、 数式で入力された解答の自動採点を行う、数式入力解答方式が求められる。さらに、 正誤評価だけではなく、 学生の様々な解答に対して適切なフィードバックを与えることが重要である。 本公演では、 これらを実現することができる Moodle と STACK を利用した北里大学における実践例を紹介する。また、 STACK 用の問題を効率的に蓄積し、 共有していくことのできる問題バンクについても紹介したい。

14:00 - 14:10
[ 質疑応答 ]
14:10 - 14:55
[ 講演2 ]

数学系オンラインテスト・評価システムMaple T.A.の導入事例 in カナダ
講師 加藤 克也 氏 (サイバネットシステム株式会社)

概要

Maple T.A. はカナダ Maplesoft 社が開発・販売するウェブベースの数学系オンラインテスト・評価システムである。処理系に数式処理システムMaple の計算エンジンが採用されており数値だけでなく数式の正誤判定や解答の部分評価なども可能となっている。最近、本システムの導入が欧米の大学を中心に増え始めており、いくつかの導入事例も報告されるようになった。本講演では、はじめにMaple T.A. の運用プロセスを俯瞰し、その特長的な機能を Maple の働きを中心に述べる。続いて、Maple T.A. の導入事例として、採点コストの削減に成功したウォータールー大学およびドロップアウト率の低減を達成したゲルフ大学の導入事例を紹介する。特に、ゲルフ大学が主導し Maplesoft 社が開発を支援したMaple およびMaple T.A. ベースの教材パッケージの授業利用について具体的な例を交えながら解説する。

14:55 - 15:05
[ 質疑応答 ]
15:05 - 15:25
休憩
15:25 - 16:10
[ 講演3 ]

Mathematica利用の数学到達度評価システムとSTACKとのコンテンツ相互利用
講師 吉富 賢太郎 氏 (大阪府立大学)

概要

大阪府立大学では Mathematica を利用した Web数学学習システムとその後継の数学到達度評価システムを運用している。前者は主として授業外学習支援を目的とし、 後者は理解度を計るシステムとして導入された。数学到達度評価システムは学習単元毎にレベル設定を行い、 各レベル1~3問程度の問題から構成され、それぞれの問題は問題パラメータを乱数化したものを用いることによって、 自宅での実施を可能にしている。ただし、 問題の作成は依然としてCASの構文に関する知見が必要で、 また、 単に数値パラメータの乱数化だけでは十分な問題パターンが得られない場合もあり、 問題コンテンツは質的にも量的にもまだ不十分である。このような問題を解決するためには教材の共有化による複数教員による教材開発が急務であり、 システムの差を越えた教材の相互利用ができる事が望ましい。数学到達度評価システムとSTACK の場合を例にあげ、 コンテンツ構造を比較し、相互利用の可能性を検証する。

16:10 - 16:20
[ 質疑応答 ]
16:20 - 17:05
[ 講演4 ]

Wolfram|Alpha:Problem Generator によるウェブ自動学習
講師 中村 英史 氏 (Wolfram Research Asia Ltd. Technology Evangelist)

概要

ウルフラム社が提供する Wolfram|Alpha は、平文 (英語) で入力された計算可能な問題に、直接的な解答の他、関係する情報を含めて返してくれるウェブサービスである。数学、物理や化学などの自然科学から、社会科学、人文など幅広い分野をカバーする、有効かつ強力な問題解決支援ツールである。一方で、遠隔教育の観点でみると、問題生成の自動化が望まれる。それに応えるのが、掲題の Problem Generator である。問題を自動生成するメカニズムやサービスは珍しいものではないが、ウルフラム社の Problem Generator がユニークなのは、ユーザの回答があっているかどうかを判定するだけでなく、解けなかった場合にWolfram|Alpha を使って、正解だけでなく、正解に至る道筋を教えてくれることである。すなわち、受講者は、問題の解き方を自分のペースで学習することが出来る。インターネット接続して実例を示しながら、いくつかの特徴を解説する。

17:05 - 17:45
[ 質疑応答と自由討論 ]
17:45
[ 閉会 ]

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

文部科学省は、「教育の情報化ビジョン」(2013年4月18日)において、指導者用デジタル教科書は学校が容易に入手できるようにすること、学習者用デジタル教科書は開発を促進するように求めています。そして、児童・生徒一人一人の学習ニーズに対応し、学習履歴の把握・共有等を可能とするような環境が実現するための実証研究を進めていくように促しています。近い将来、初等・中等教育で本格的なデジタル教科書時代の到来が予想されるなか、教員がデジタル教科書を使った実践で求められることは、LMS等の環境を使ったインタラクティブなコンテンツ作りであると想定できます。

本研究会は、講演でiBooks AuthorやiBooksの概要、HTMLウィジェットのサンプルやiBooksによる「マルチタッチブック」などを紹介し、新たな教育の可能性を考えてみます。その後、参加者はインタラクティブなデジタルハンドアウトを体験し、デジタル教科書時代のコンテンツ作りに関する課題や問題点について意見交換する予定です。

なお、この研究会は、東京学芸大学附属高等学校にご協力いただき、設備・機器を利用させていただきます。ご参加いただく際に、Mac等の機器をご準備いただく必要はありません。

講演概要

2010年1月にApple社が教育向けスペシャルイベントで発表したiBooks Authorは,同社が「マルチタッチブック」と呼ぶ電子書籍を作成するための開発した,OS X用のフリーウェアである。専門知識を必要とせず,誰もがワープロ感覚で手軽に電子書籍を生成できるこのソフトウェアの完成度は,現時点で比類無きものである。また,iBooks Authorで生成されるマルチタッチブックはオンラインストアiBookstoreを通じて販売することも可能である。つまり,教員が作成した電子教材がオンライン販売できるのである。既に欧米ではマルチタッチブックによる電子教科書や電子教材が流通している。本講演では,マルチタッチブックの特徴やそれを補うWebサービスなどの紹介を通じ,反転授業など電子教科書を利用した新たな教育の可能性を考えてみる。

プログラム

12:30 -
受付開始
13:00 - 13:15
[ 学校紹介・会場設備説明 ] 森棟 隆一氏 (東京学芸大学附属高等学校)
13:15 - 13:20
[ 開催趣旨説明 ]
13:20 - 14:20
[ 講演 ]

iBooks Authorを通じて考える電子教科書の可能性
講師 曽我 聡起 氏 (北海道文教大学外国語学部)

14:20 - 14:35
[ 質疑応答と休憩 ]
14:35 - 16:35
[ ワークショップ ]

iBooks Authorで作るインタラクティブなデジタルハンドアウト
講師 中原 敬広 氏 (合同会社三玄舎) / 森棟 隆一 氏 (東京学芸大学附属高等学校)

16:35 - 16:55
[ 質疑応答と意見交換 ]
16:55
[ 閉会 ]

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


開催趣旨

日本の電子書籍市場は、欧米より数年遅れていると言われています。その中で2012年度は日本の「電子書籍元年」とされ、市場規模も拡大してきました。2013年は、アマゾンが電子書店を開設し米アップルも販売を開始するなど、日本でも電子書籍が本格的な普及期を迎えています。

これからの電子書籍時代に対応するため、CIEC国際活動委員会は、5月27日から6月1日にかけてサンフランシスコの企業や施設を訪問し、アメリカ合衆国における電子書籍の活用状況について視察を実施いたします。この研究会の前半は、米国視察に参加した方々からの報告とこれからの電子書籍時代の学校教育について意見交換する予定です。後半は、小中高で整いつつあるデジタル教科書を取り上げます。ここでは、東京書籍の長谷部氏より初等中等教育でのデジタル教科書の現状などを講演いただくとともに、実物のデジタル教科書を見ながら参加者と今後のデジタル教科書のあり方などを検討するつもりです。

この研究会は、小中高部会・国際活動委員会の共催で実施します。電子書籍の最新事情や将来のデジタル教科書時代の初等中等教育に興味のある方どなたでも参加いただけます。皆様とともに、電子書籍やデジタル教科書の未来について意見交換できることを望んでおります。

なお、2013PCCでは、CIEC国際活動委員会が「電子書籍の未来構図を語る」というシンポジウムを開催する予定です。

プログラム

13:00 - 13:05
[ 開催趣旨説明 ]
13:05 - 14:20
[ 講演1 ]

米国のデジタル書籍事情報告 - 国際活動委員会より -
講師 国際活動委員会メンバー

14:20 - 14:30
[ 質疑応答 ]
14:30 - 14:40
[ 休憩 ]
14:40 - 15:40
[ 講演2 ]

デジタル教科書
講師 長谷部 直人 氏 (東京書籍株式会社)

15:40 - 16:10
[ 質疑応答と意見交換 ]
16:20
[ 閉会 ]

参加費

CIEC 会員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。