コンピュータ&エデュケーション

『コンピュータ & エデュケーション』は CIEC 唯一の公式学会誌です。

企画・編集は会誌編集委員会が担当しています。本誌は、会員が日ごろの教育実践や教育に関する研究を「研究論文・実践論文」や「研究ノート・実践報告」にまとめて投稿して発表する場として編集・発行 (年2号) されています。会員には毎号配付されます。

各号の目次と抄録は、会誌一覧のページからご覧いただけます。最新の会誌を除き、既刊の会誌『コンピュータ&エデュケーション』についてはJ-STAGEにおいて電子公開されています。

会員でバックナンバーをご覧になりたい方、非会員で会誌をご覧になりたい方などの需要に応えるために、販売も行っております。お問い合わせフォームよりご連絡ください。

本誌は、

  1. 巻頭インタビュー
  2. 特集
  3. 研究論文・実践論文・研究ノート・実践報告

などをおもな内容にしています。

「巻頭インタビュー」は、読み物と問題提起をかねる内容をもっています。また、創刊準備号以来、各号において「特集」を組んできました。 「巻頭インタビュー」、「特集」を除く常設欄は、「研究論文」「実践論文」「研究ノート」「実践報告」です。投稿論文の分野・領域はバラエティに富んでおり、実践論文・実践報告も多く掲載されています。ほかにも「本の紹介」コーナーや「私の意見」のコーナー、タイムリーな報告もその都度掲載されています。

ご参考

2019PCカンファレンス セミナー1当日資料 (PDF)
CIEC会誌『コンピュータ&エデュケーション』に採択されるために -新しい投稿カテゴリーが期待するもの-

CIEC Newsletter

会員相互の情報交流のために年4回のニューズレターを発行しています。研究会の報告、活動日誌、理事会、運営委員会、各専門委員会の議事録が掲載されています。メーリングリストでの討議、内容の要旨が掲載され、CIEC の活動全体を大まかにつかめるようになっています。会員の身近な活動報告や事例などテーマを限定せず様々な角度から情報発信をしています。


会長 妹尾堅一郎
2010年8月

設立の趣旨

1996年に本会を設立した際、次のように決められました。

「本会の名称は、CIEC (シーク) とする。CIECは " Council for Improvement of Education through Computers " の略称であり、日本語訳は「コンピュータ利用教育協議会」とする。」

これは、コンピュータは単なる計算機として使用されるだけではなく、新しい教育や学びの環境を形成するものであるという点について、多くの分野の教員等が持った共通の問題意識と実践経験に基づく意見を反映したものだったと言えましょう。

環境の変化

それから15年、コンピュータはスタンドアローン (単体機器) として研究はもとより産業・生活・社会等に当時の想像を遙かに超える役割を果たしているばかりか、さらにネットワークに接続され、メディアとして私たちの日常生活を支える「インフラ」になりました。

例えば、1990年代に多くの人は、パソコンを「個人使用が可能な計算機」として企業の情報化に入り込みました。2000年代にパソコンは「コミュニケーションメディア」として個人生活に浸透しました。そして2010年代、パソコンは、「ネットワークサービスのインターフェイス」として社会メディアインフラを進展させつつあります。

その一方で、教育における関心も、コンピュータをいかに「教えうるか」という観点から、コンピュータネットワークをメディアとしていかに「学ばせうるか」に移行し、そして現在いかにネットワークを介して「学び合い・教え合う」コミュニティを形成しうるか、というプロセスへ重心が移行されつつあると言えましょう。

このような流れの中で、CIECの活動も変容と多様化を続けています。設立当初の名称の持つ意味も、これまた多用な解釈の中で展開をしていると言えます。

また、本会は学術会議に認められた「教育系」の「学会」です (教育工学ではありません)。しかし、「協議会」という名称では「学会」として理解されにくい、という意見が多くの会員から出されていました。

名称の変更

このような状況の下、会員からの意見聴取をふまえて2010年度会員総会で、CIEC (シーク) という名称は従来通り維持するものの、日本語名称と英語名称を変更することを決定いたしました。

日本語訳を「コンピュータ利用教育学会」として「学会」であることを明示しました。

また、英語名称も4点について追加・変更いたしました。

  • 第一に、Improvement (改善:既存モデルの錬磨) から Innovation (創新:新規の画期的モデルの創出) へと変更。
  • 第二に、Computers だけでなく広くメディア全般を活用するという意味も含め communication networks を追加。
  • 第三に、Education という知識伝授がイメージされてしまいやすいニュアンスだけでなく主体的な learning を追加。
  • 第四に、組織の合同であるとイメージされがちな Council から、趣旨を同じくする人々の Community と変更。

これらの追加変更により、" Community for Innovation of Education and learning through Computers and communication networks " に変更しました。

今後の活動

本会の基本的な立場や方向性に変更が加わるということではありません。
会の名称変更をきっかけとして、本会のさらなる活動の発展を会員一同で進めていきたいということが趣旨です。 会員の皆様におかれましては、本趣旨をご理解いただき、CIECの次の発展に向けて各自活動を拡充・加速していただければ幸いです。


本プロジェクト事業の趣旨

CIEC は、教育におけるコンピュータ利用のあり方を研究し、その成果を普及することを目的としています。その目的を達成するために、様々な事業活動を展開しておりますが、その他本会の目的を達成するために適当と認められる事業について、プロジェクト事業費を拠出しております。

選定方針 (基本原則)

本プロジェクト事業の選定にあたっては、次の点に留意します。

  • CIEC の会員における事業であること (不特定多数を対象とした事業の場合は、企画者が CIEC 会員であること。メンバーを特定した研究・研究会は全員が CIEC 会員であること)。
  • プロジェクトが、CIEC の研究活動、事業活動に資すると考えられるもの。
  • 継続して3年間採択されたプロジェクトは、申し込み資格がありません。
  • 申請する経費は、「プロジェクト事業費の対象経費等」(別添)に適合していること。

選定方法

理事会内に設置されたプロジェクト事業選定委員会によって、下記選定基準に従って審査のうえ選定される。

選定手順

締め切りまでに到着した申請について、2 の基本原則を確認の後、選定委員会にて第1次審査を行います。第1次審査により、申請者と申請内容・申請経費の調整を行い、その結果を以って第2次審査を行い、選定の可否と経費配分額を決定します。申請者には、その採否に関わらず、決定の理由を付して結果をお知らせします。

選定の留意点 (選定基準)

2 に示した基本的な選定方針のほか、以下の項目について評価をし、それに基づく総合的評価で選定を行います。

特色ある取組みであること

  1. 申請者が独自に考案・企画した事業であるか?
  2. 従来にない取組みであるか、または、従来の取組みに比べて大きな進展のある事業か? (すなわち、新規性がなくても、質の向上、汎用性の付与など有意義と認められる事業か?)

組織的な取組みであること

  1. CIEC 会員が多数参加する、または、参加・利益享受できる事業であるか?

実績のある取組みであること

特色ある事業であるとともに、単年度事業であるため、1年間での事業の展開が予測できる実績を有することも必要です。

  1. この取組を開始してどれくらい経過しているか?
  2. この事業を実施することにより、CIECの活動に資する相応の成果が期待できる根拠はあるか?

多数の CIEC 会員に支持される取組みであること

  1. この取組は、CIEC 会員の多数が共有できる基盤を持つものか、あるいは、CIEC における研究活動・事業活動に関わる先進的な試みとして会員の諸活動の参考となるものか?

公開性のある取組みであること

  1. その成果が CIEC の会員に広く公開され、会員の教育研究活動に資するものであるか?
  2. 得られた成果 (著作物等) は、「CIECware宣言」の趣旨に則り、会員あるいは一般に提供されるか?

効率的な取組みであること

限られた予算からの事業費支出であることから、効率的な経費利用が望まれます。

  1. 可能な限り効率的な経費利用が工夫されているか?
  2. 通常の研究教育活動における経常経費、通常経費ではなく、本プロジェクト固有の経費の申請であるか?

対象とするもの

  • 人件費 (データ入力作業などのアルバイト費用)
  • 制作外注費 (印刷物、Web コンテンツのデザイン等制作)
  • 研究 (会)に関連するアドバイザー、講師謝礼
  • 施設利用費 (会議室、機器レンタル等)
  • 通信費 (郵便代、電話代等)
  • 調査、研究作業等の旅費交通費 (国内または海外での移動・宿泊に関する費用)
  • 設備費 (PCおよび周辺機器、ソフトの購入)
  • 備品費 (文具、用紙、記録媒体購入)
  • その他 (申請の都度確認させていただきます)

対象とならないもの

  • 人件費 (研究者本人、共同研究者の作業費用)
  • 本人の自己研修に結びつく学会、研究会等参加費用
  • 学会での成果発表のための旅費、参加費等の出席費用
  • PC やソフト等で、申請目的のためだけに必要なものと認められない一般的なもの
  • 上記対象とするものでも、CIEC が拠出する費用として過度と思われる経費については、申請者との確認作業の中で、変更または削除を依頼することがあります。
  • 懇親会等に関わる経費

不明な点は CIEC 事務局 (jim@ciec.or.jp) までお問い合わせください。


会長理事

  • 飯吉 透 (京都大学)

副会長理事

  • 松下 慶太 (関西大学)
  • 木村 修平 (立命館大学)
  • 平田 義隆 (京都女子高等学校)
  • 布施 泉 (北海道大学)

個人会員理事

  • 有馬 光星 (東京科学大学御茶ノ水生協)
  • 河口 紅 (一般社団法人さんぴぃす)
  • 香西 佳美 (立命館大学)
  • 小杉 直美 (北翔大学)
  • 柴田 直美 (日本女子大学附属高等学校)
  • 白土 由佳 (文教大学)
  • 竹内 光悦 (実践女子大学)
  • 寺尾 敦 (青山学院大学)
  • 橋本 諭 (産業能率大学)
  • 布施 雅彦 (福島工業高等専門学校)
  • 森棟 隆一 (白百合学園中学高等学校)
  • 宿久 洋 (同志社大学)
  • 矢野 浩二朗 (大阪工業大学)
  • 米満 潔 (佐賀大学)

団体会員理事

  • 大久保 昇 (株式会社内田洋行)
  • 中根 優治 (NRIネットコム株式会社)
  • 井内 善臣 (全国大学生活協同組合連合会)
  • 中森 一朗 (全国大学生活協同組合連合会)

監事

  • 菅谷 克行 (茨城大学)
  • 中村 泰之 (名古屋大学)
  • 一瀬 欽也 (全国大学生活協同組合連合会)

最終更新日:2025.3