CIEC第111回研究会(小中高部会企画)
開催趣旨
情報教育の先進国である英国では1995年から教科「IT」が初等中等教育で独立した必修教科となっており,1999年に「ICT」,2013年には「Computing」と名称を変えながら,アルゴリズムの理解やプログラミング言語の学習を取り入れ,コンピュータサイエンスの内容を充実させてきた。英国ではBBC(英国放送協会)が教育事業に力を入れており,学校教育にも大きく貢献してきたという歴史がある。昨年,そのBBCが7年生(11歳と12歳)のすべての子どもを対象にMicro:bitというマイコンボードの配布を始め,話題となっている。
日本でも次期学習指導要領では初等教育段階からプログラミング教育が必修化されることとなり,現在,それに対応すべく,ICT環境の整備,教材の開発,指導案の検討が進められているところである。本研究会ではBBC Micro:bitの日本向け互換機であるChibi:bitを教材として用い,プログラミングを体験していただく。BBCが新世代の情報教育のために企画し,Microsoftを初めとした多くの著名なパートナー企業の協力を得て作ったボードでどのようなことができるかを理解し,また,それを日本の学校の現場でどのように使うことができるか,参加者がアイデアを出し合う機会としたい。
対象・人数
参加対象:大学および小中高の教職員
参加人数:約30名
