CIECでは、規定に基づき、学会表彰を実施しています。


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CIEC表彰規定


* 2025年度の推薦を受け付けます。(2025年4月1日~4月30日)
» 2025年度学会表彰実施計画


表彰の種類

学会賞 功労賞

コンピュータ利用教育にかかわる研究調査、啓発普及もしくは出版文化活動において、顕著な功績があったと認められる者及び団体。
コンピュータ利用教育に関し、画期的な業績によって特に貴重な学術貢献をなしたと認められる者。

学会賞 論文賞

本会の会誌に論文を発表し、コンピュータ利用教育の発展に独創性および将来性をもって寄与したと認められる者。

CIEC学会賞受賞者

功労賞

2019年度

妹尾 堅一郎 (特定非営利活動法人 産学連携推進機構 理事長) : 学術論文、学会発表、講演等を通したコンピュータ利用教育研究、啓発普及への貢献およびCIEC会長としての学会発展への貢献

2009年度

佐伯 胖 (青山学院大学教授) : CIEC会長を3期 (6年) 務められコンピュータ利用教育の発展につくされたことへの功労

赤間 道夫 (愛媛大学教授) : CIEC会誌編集委員会委員長を本会設立以来12年務められコンピュータ利用教育の発展につくされたことへの功労

矢部 正之 (信州大学教授) : CIEC副会長を本会設立以来6期 (12年) 務められ、コンピュータ利用教育の発展に尽くされたことへの功労

2004年度

奈良 久 (東北大学名誉教授) : CIEC を設立から学術団体会員となるに至るまで成熟させたことへの功労賞

板倉 隆夫 (鹿児島大学)・熊沢 典良 (同)・吉野 孝 (和歌山大学) : CIEC TypingClub の開発・改善と普及

論文賞

2024年度

藤本 和伶 (名古屋大学大学院情報学研究科)・中村 泰之 (名古屋大学教養教育院)「数学オンラインテストのペンストロークデータの可視化と自信度の推定」 (『コンピュータ&エデュケーション』Vol.54, pp.34-41)

2023年度

平山 靖(千葉県船橋市立中野木小学校)「学級担任が 1 人 1 台端末を協働学習に生かせるようになるまでの要因―インタビュー結果を用いた M-GTA を通して―」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.52, pp.42-47)

2022年度

板垣翔大(宮城教育大学)・浅水智也(加美町立中新田中学校)・佐藤和紀(信州大学)・中川哲(東北大学大学院)・三井一希(常葉大学)・泰山裕(鳴門教育大学)・安藤明伸(宮城教育大学)・堀田龍也(東北大学大学院)「AIを活用したプログラミングを取り入れた授業が中学生のAIに対する意識に与える効果」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.51, pp.58-63)

吉田賢史(早稲田大学高等学院)・篠田有史(甲南大学)・松本茂樹(同)「中等教育の数学におけるプログラミング的思考-どのように数学的思考をプログラミングに繋げるかを考える-」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.51, pp.39-45)

2021年度

熊澤典良(鹿児島大学)・福留浩太(同)・児島諒昭(同)・奈良大作(同)・上谷俊平(同)・近藤英二(同)「IoT による実習工場における教育支援の介入タイミングの検出」 (『コンピュータ&エデュケーション』Vol. 48, pp.47-52)

2020年度

守屋 俊(東京工科大学)・柴田 千尋(同)・安藤 公彦(同)・稲葉 竹俊 (同)「協調学習における会話分析用教師データの削減を可能とする転移学習の活用」 (『コンピュータ&エデュケーション』Vol.47, pp.43-48)

2019年度

面川 怜花(東京学芸大学附属世田谷小学校)・松浦 執(東京学芸大学)「「ロボットに命はあるの?」 -人とロボットの心を考えた小学校 2 年生 道徳の授業-」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.45, pp.41-47)

2018年度

安藤 公彦(東京工科大学)・柴田 千尋(同)・稲葉 竹俊(同)「深層学習技術を用いた自動コーディングによる協調学習のプロセスの分析」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.43, pp.79-84)

2017年度

(該当なし)

2016年度

澤口 隆(東洋大学)・巽 靖昭(久留米工業大学)「バックグラウンド稼働クリッカー(bgClicker)の開発」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.38,2015.6)

2015年度

白井 詩沙香(武庫川女子大学)・福井 哲夫(同)「数式自動採点システム STACK における数式入力方法の改善」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol. 37, pp.85-90)

2014年度

(該当なし)

2013年度

(該当なし)

2012年度

佐藤 和彦(室蘭工業大学大学院)・ 倉重 健太郎(同)・岡田 吉史(同)・佐賀 聡人(同)「学生のやる気を引き出す「見える」ソフトウェア開発演習の実現と評価」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.31, p.94-p.99)

2011年度

伊藤 貴一 (慶應義塾大学大学院)・熊坂 賢次 (慶應義塾大学)・諏訪 正樹 (同)・花房 真理子 (同)「自己探求する柔らかい構造化ツール『Hipparu-McS』の実装と評価」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.29, p.80~p.85)

片平 昌幸 (秋田大学)・中村 彰 (同)「新入生のICT素養と学習効果の統計学的評価」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.29, p.86~p.91)

2010年度

(該当なし)

2009年度

廣瀬 英雄 (九州工業大学大学院)・月原 由紀 (九州工業大学)・鈴木 敬一 (日本アイ・ビー・エム株式会社)「項目反応理論による評価を加味した数学テストとe-learningシステムへの実装の試み」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.24, p.70~p.76)

2008年度

松波 紀幸 (文京区教育委員会)・大熊 雅士 (前東京都教職員研修センター)・長南 良子 (同)・福島 健介 (Roosevelt University)・牧野 豊 (八王子市立山田小学校)・島田 文江 (八王子市立元八王子東小学校)・宮本 裕之 (八王子市立七国小学校)・生田 茂(筑波大学付属学校教育局)「情報活用能力育成のためのカリキュラム開発とその検証-情報収集,判断・選択に重点をおいて-」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.22, p.70~p.75)

2007年度

水野 邦太郎 (慶應義塾大学 / 上智大学)「本と人・人と人との絆を結ぶ互恵的な読書環境の創出」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.19, p.75~p.84)

2006年度

八木 龍平 (北陸先端科学技術大学院大学)・國藤 進 (同)「効果的学習技能が埋め込まれた Web テキスト読解支援システム -読解方略 SQ3R 法の適用を促進する Web インターフェースの開発と評価-」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.18,p.90~p.98)

2005年度

(該当なし)

2004年度

妹尾 堅一郎 (慶應義塾大学)「学習コミュニティを支えるメディア環境:「社会調査」の6年間に見る学習環境の変容」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.13, p.123~p.131)<br/> 「学習コミュニティにおける「支援者」の役割:慶應SFC「社会調査方」におけるコラボレーションの実際」(『コンピュータ&エデュケーション』Vol.14, p.62~p.70)


2019年度学会賞の選考を学会表彰規定(PDF)に基づき、以下のとおり募集、実施します。

表彰の種類

学会賞 功労賞

  • コンピュータ利用教育にかかわる研究調査、啓発普及もしくは出版文化活動において、顕著な功績があったと認められる者及び団体。
  • コンピュータ利用教育に関し、画期的な業績によって特に貴重な学術貢献をなしたと認められる者。

表彰選考の方法と条件

  1. 功労賞は、所定の推薦書による公募を行い、表彰選考委員会により、表彰規定に基づき総合的に審査する。
  2. 論文賞は、前年度発行の会誌に掲載された論文を対象とし、表彰選考委員会にて審査する。
  3. 功労賞受賞候補者は本学会の会員でなくても認める。

表彰について

  1. 表彰は、表彰状を授与して行い、副賞を添えます。
  2. 表彰は、CIEC定例総会の場において行います。

応募方法

資料「受賞候補者推薦書」をダウンロードして、ご記入の上、事務局 (jim@ciec.or.jp) 宛に送信してください。

公募スケジュール

公募開始2019年4月1日(月)
公募締め切り2019年4月30日(火)
審査終了2019年5月31日(金)
表彰者の決定2019年6月16日(日)
表彰2019年8月7日(水) CIEC 定時社員総会

資料


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受賞候補者推薦書


今回のSpecialは、2017年1月に「CIEC MERLOT ハンズオン・ワークショップ 第1回」が開催されたのを機に、「MERLOT プロジェクト」を推進されている武沢 護理事へのインタビューを掲載する。 CIECはすでに2015年と2016年のPCCでシンポジウムのテーマにMERLOTを取り上げており、またMERLOTのインターナショナル・パートナーともなっている。このパートナーシップに伴いCIECはMERLOTとの連携のために「MERLOTプロジェクト」を設置し、 メンバーの拡大と教材開発による貢献促進を目指している。


CIECが連携するこのMERLOTは、教材をデジタル化するだけでなく、無料の教材としてインターネットでアクセスできるようにすることにより、世界中の様々な立場・年齢層の人々に対してデジタル機器を介した学習・教育の機会への道を開くものである。

武沢 護:早稲田大学大学院・高等学院、CIEC 理事
(聴き手:CIEC 広報・ウェブ委員会)


MERLOT(メルロー)に関しては、2015年のPCC@富山大学と2016年のPCC@大阪大学のシンポジウムで取り上げられましたので、その名前は広く認知されつつあると思います。まず、MERLOTの紹介からお願いします。


MERLOTとはMultimedia Educational Resource for Learning and Online Teachingの略で、アメリカ・カリフォルニア州立大学(CSU)を中心とした高等教育における学習・教育の質向上のためのオンライン教材の集約・開発を目的とした国際協力団体です。蓄積されているコンテンツは教員が自ら作成した講義録だけでなく、授業ビデオ教材、シミュレーション教材など多岐にわたっています。専門分野別にカテゴライズされているのでGoogle検索するよりも効率的に検索できます。


そのMERLOTとCIECは提携といいますか、協力関係を結びましたね。これはどういった関係ですか。


インターナショナル・パートナーという位置づけで覚え書きを結びました。少し堅苦しい言い方をすると、共通の使命として、教育プログラムに容易に組み込むことができるオープンオンライン学習教材の量と質の拡大・向上によって教育・学習の効率を強化することです。


インターナショナル・パートナー、国際的な互恵関係ですか。オンライン教材を開発してそれを共に蓄積して行こうというわけですね。そうした目的を果たすためにCIECは新たにどのような活動を展開しようとしているのでしょうか。


CSUとしてCIEC側への要望は、現在全世界で日本語を学習している人々へのために、「日本語学習用コンテンツ」だけでなく「日本語によるコンテンツ」が求められていて、MERLOT 内にそのコンテンツを充実させたいということです。それは大学教育対象のみならずK-12(注)対象も含めてであり、CIECとの協力体制を確立させることで、より充実したOER(Open Educational Resources)の実現を考えているようです。

(注) K-12 (K-through-twelve):「幼稚園(Kindergarten)から高校3年まで」の意。


その目的で今回の「CIEC MERLOT ハンズオン・ワークショップ第1回」を開催されたわけですね。当日(2017.01.4-5)の様子はいかがだったでしょうか


新年早々にもかかわらず20名弱の参加者があり、非常に有意義な2日間でした。 初日は、まずオープンエデュケーションやMERLOTの説明をしました。そして参加者のみなさんにMERLOTを実際に体験していただき、個人登録まで実施しました。 2日目は、MERLOTにあるコンテンツ作成コーナーを使い、教材コンテンツの作成するためのワークショップを行いました。「意外に作成が簡単だ」という感想をみなさんからいただきました。


参加された方の中には、大学で実際に日本語教材作成に携わっている方が複数参加され、このMERLOTの今後の可能性についていろいろ議論することができました。
さらに、参加者とともにMERLOTにおける操作や問題点とりわけ日本語環境についての改善なども共有しました。これらの内容は後日、CSU に連絡しました。


今後も、このようなワークショップの開催を企画します。具体的にはこの8月に東京と大阪で実施する予定で準備しています。興味をお持ちの方は是非、参加して下さい。


以前、MacintoshにはHyperCardというハイパーテキストを扱うソフトがあって、いろいろな分野の教材が作られていました。今になって調べてみると、初代のMacintoshが1984年に登場して、HyperCardは1987年ですから、WWWやHTMLが登場する90年代より前に生まれた、ダウンロードという概念もない頃の教材開発環境でした。 HyperCard は今はもうありませんがそれにとって代わるものが次々と出てきていますから、自分のコンピュータで教材を作ってそれを世界中で共有するという文化は今年で約30年続いていることになります。 その最先端でかつ組織的な取り組みがMERLOTということになろうかと思いますが、これから教材を自分でも作ろうという場合には、開発環境を手元のコンピュータではどう整えればいいのですか。


HyperCardとは懐かしいですね。私も20数年前に自前で買ったパソコンはMacⅡsiでした。これには無料でHyperCardがバンドルされていて、教材は作りませんでしたがHyperCardで作られたゲームで遊びました。 話を戻しますが、先ほど言いましたように、MERLOTにはデジタルコンテンツを簡単に作成することができる環境が用意されています。これは便利です。もし、各自が自前のサーバー内にデジタルコンテンツが作成してあるならば、MERLOT内にURLのリンクを貼るだけです。



そうでない場合は、MERLOT内に「Create Material with Content Builder」というメニューがあり、いくつか用意されたひな形を使ってデジタルコンテンツをつくることが出来ます。 一番簡単なコンテンツは、授業資料をPDF化すればそれでOKです。 また、言い忘れましたが、MERLOT内で自動翻訳機能が働くので、日本語でのコンテンツで十分です。


アメリカで作られるHyperCardのスタックは英語のものがほとんどだったように思いますが、英語を母語とするアメリカ国民の割合が50%となった今ではMERLOTの使用言語もグローバル化しているわけですね。ということは、日本語を学習するための教材だけでなく、日本語で学ぶいろいろな科目・分野の教材作りで貢献することがCIECには求められているということでしょうか。


まさにCIECに求められていることは、そのことです。高等教育のコンテンツだけなく、K-12のコンテンツも求められています。


最後に、プロジェクトを牽引されている武沢先生としては今後どのような展開を考えていらっしゃるのか、すでに何かご構想をお持ちなら聞かせていただけますか。


MERLOTが構築しているのはオープンエデュケーショナルリソース(Open Educational Resources)を活用したラーニングコミュニティです。世界中で日本語を学習したい人、日本語の文献が読みたい人、日本研究に携わっている人にとって、現地で居ながらにして無償で日本語による教育コンテンツにアクセスすることが可能になれば、素晴らしいことだと思います。さらにグローバル化した現在、わが国に在住するさまざまな外国籍の子どもたちの教育保障も改善することができます。 すべての人が等しく教育を受ける権利、オープンエデュケーションの理念だと思います。CIEC がこのMERLOTプロジェクトを通して少しでも貢献できればと思います。


日本でも様々な年齢の学習者、様々な言語を母語とする学習者に向けた成果が生まれてきそうで、楽しみですね。 本日はお忙しい中、大変有難うございました。


Special第9回は、2017年1月に「CIEC MERLOT ハンズオン・ワークショップ 第1回」が開催されたのを機に、「CIEC MERLOT プロジェクト」を推進されている武沢 護理事へのインタビューを掲載しました。ぜひご覧ください。

武沢 護:早稲田大学大学院・高等学院、CIEC 理事
(聴き手:CIEC 広報・ウェブ委員会)

Special第9回「CIEC MERLOT プロジェクトが目指すもの」


2017年3月14日(火)にCIEC MERLOT ハンズオン・ワークショップ 第2回(会場:大阪教育大学・柏原キャンパス)を開催します。
参加申し込み・お問合せは、下記へ直接お願いします。
takezawa@waseda.jp (武沢 護 CIEC理事)

詳細は告知ページにあります。多数の皆さまのご参加をお待ちしております。