2026PCカンファレンス受賞者喜びの声 論文賞
2026PCカンファレンス2日目の8月18日(火)に分科会表彰式が行われ、大会実行委員長の長谷川 勝久(東洋大学)から各賞の受賞者に対して表彰状が読み上げられました。受賞者の皆さんの「喜びの声」をお伝えします。
論文賞は、投稿された一般・学生論文93本(ポスター発表含む)を対象に、全分科会座長12名と大会実行委員2名の計14名による1次選考、大会実行委員9名による2次選考という厳正な審査を経て、最優秀論文賞1本、優秀論文賞1本が選出されました。
2026PCカンファレンス最優秀論文賞
「企業間取引管理システムを活用した仮想的なモノづくり企業経営演習の設計と実践」
纐纈 潤大(東京理科大学) 篠原 かれん(東京理科大学) 石垣 綾(東京理科大学) 藤井 覚(株式会社NexusCloud Systems)
<受賞コメント>
この度は、2026PCカンファレンス最優秀論文賞にご選出いただき、誠にありがとうございました。著者一同、大変光栄に存じます。心より御礼申し上げます。
本研究は、学生自身が設計する生産現場と、実務で用いられている企業間取引管理システムを直結し、市場の要請と自社の生産能力を往復しながら意思決定する経験を、学部3年生に体験させる演習の設計と実践をまとめたものです。実践を通じて、生産と経営の担当が自然と分化していく様子や、他チームへの依存が自チームの損失へと連鎖していく現象を確認することができ、構築した環境が設計意図どおりに機能することを示せました。あわせて、実務の複雑さはそのまま提示するのではなく、段階的な足場とともに開放する設計が不可欠であるという、実践型講義の設計に共通する知見も得られました。
本演習は、大学と企業の協働によって成り立っています。講義専用の環境を構築してくださった株式会社NexusCloud Systemsの皆様、そして毎回の講義に熱心に取り組んでくれた受講生に、深く感謝いたします。本受賞を励みに、実践とデータの蓄積を重ねてまいります。
改めまして、ご選考くださった先生方、カンファレンスを運営してくださった皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
2026PCカンファレンス優秀論文賞
「対話を生むデータの条件-成績個票とAI分析を用いた教師協働実践-」
鈴木 尚子 (京都女子中学校高等学校)
<受賞コメント> このたびは、このような誉れある賞をいただき、大変驚くとともに、たいへん光栄に感じています。
今回の論文では、「対話を生むデータの条件」をテーマにしました。私は、生徒であれ教員であれ、人は本来、自分で考え、その考えを誰かに伝えたい、互いにわかり合いたいという思いをもっているのではないかと考えています。しかし、文化や慣習、人間関係などによって、それを言葉にすることが難しくなる場面もあります。
そうした状況を「仕方がない」と諦めるのではなく、対話が生まれる可能性を高めるためにできることがあるのではないか。長年、学校現場で、生徒や先生方が何かをきっかけに自発的に考えを語り始める瞬間を見てきたことが、今回の研究の出発点です。
本論文は、そうした現場での経験を私なりに整理したものです。この考えが今後さまざまな方に検証され、対話の生まれる場をつくろうとする先生方にとって、少しでもヒントになれば大変うれしく思います。
