CIEC2026年度学会表彰 学会賞 論文賞 ―受賞者喜びの声―
2026年度学会表彰選考委員会において厳選なる審査を行い、2026年度CIEC学会賞論文賞が選定されました。受賞者の喜びの声をお伝えします。
CIEC2026 学会賞 論文賞
福島耕平(北海道教育大学)・松野秀治(津市立誠之小学校)・勝井まどか(鈴鹿市立合川小学校)・國嶋朝生(秩父別町立秩父別小学校)「修正文との比較とアドバイスの活用による『気づき』の記述活動が小学生の推敲力に及ぼす効果-生成 AI の添削やアドバイスの試行的な活用-」(『コンピュータ&エデュケーション』VOL 58, pp.75–81)
左から飯吉会長、福島さん
このたびは、CIEC学会賞 論文賞という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思っております。論文をご評価いただいた編集委員会、選考委員会の皆様、そして論文を丁寧にお読みいただき、多くの貴重なご指摘をくださった査読者の皆様に、心より感謝申し上げます。
本論文は、小学生が自分の書いた文章と生成AIによる修正文を比較し、アドバイスを読みながら、自らの「気づき」を記述する活動を通して、推敲力の育成を目指した実践研究です。 生成AIが示した答えをそのまま受け入れるのではなく、自分の文章と比較し、そこから何を学び、どのように自分の考えや表現を見直していくのかという学習過程を大切にしました。その結果、文章構成や校閲などの面で児童の推敲力が向上する可能性を示すことができました。
この研究は、学校現場で日々子どもたちと向き合っている現職教員との共同研究によって実現したものです。実践の場をつくり、児童の姿をともに捉え、研究を進めてくださった共同研究者の皆様、そして研究に協力してくださった学校関係者の皆様に、改めて感謝申し上げます。今回の受賞は、学校現場と大学が協働しながら研究を積み重ねてきたことへの評価でもあると受け止めています。
生成AIの急速な発展によって、学校教育における「学び」のあり方も大きく変わろうとしています。一方で、大切なのは新しい技術を使うことそのものではなく、子どもたちが多様な情報や他者の考えを吟味し、自らの考えを深め、更新していくことだと考えています。今後も生成AIを含むさまざまな学習環境や学習支援のあり方について、学校現場の先生方とともに実践と研究を積み重ねていきたいと思います。
改めまして、このたびはありがとうございました。
