2023PCカンファレンス2日目の8月18日(金)に分科会表彰式が行われ、大会実行委員長の若林靖永CIEC会長理事から各賞の受賞者に対して表彰状が読み上げられました。受賞者の皆さんの「喜びの声」を、(1)論文賞 と (2)U-18研究奨励賞 に分けてお伝えします。

最初は論文賞に輝いた皆さんの声です。論文賞は、投稿された一般・学生論文69本を対象に、全分科会座長10名と大会実行委員2名の計12名による1次選考、大会実行委員9名による2次選考という厳正な審査を経て、最優秀論文賞1本、優秀論文賞1本、学生論文賞1本が選出されました。


2023PCカンファレンス最優秀論文賞

中西 淳(大阪工業大学)
「外国語学習者のための語彙学習支援ツールの開発:文章生成AIの活用による新たな試み」


(左から)若林靖永会長、中西 淳さん

この度は2023PCカンファレンス最優秀論文賞にご選出いただき,誠にありがとうございました。本研究では,文章生成AIを活用した「単語使い分けマップ」という語彙学習支援ツールを開発し,その実践結果について報告いたしました。このツールは,自分が語彙学習をしていた時に「こんなものがあればなぁ…」と思っていたもので,私自身は満足のいくものが出来上がりましたが,他の人にとっても価値のあるものかどうか自信を持てていませんでした。今回の賞をいただけたことで,自分がやっていたことが間違っていなかったと思えるようになったのと同時に,今後の研究へのモチベーションに繋がりました。

この受賞を励みに,これからも外国語教育へのICT活用の可能性を少しでも広げられるように取り組んでいきたいと思います。


2023PCカンファレンス優秀論文賞

安井 清一(東京理科大学)、上田真也(パロニム株式会社)、石垣綾(東京理科大学)
「インタラクティブ動画を用いた適応的授業計画とその実装について」


(左から)若林靖永会長、安井 清一さん、石垣 綾さん

この度はこのような栄えある賞をいただき、大変光栄のことと存じます。

本研究では、インタラクティブ動画という「さわれる動画」を用いた授業の提案を行いました。さわれることにより、学習者と教師との双方向コミュニケーションを動画の中で完結することが可能です。また、インタラクティブなライブ動画技術も存在し、対面授業においてそれを用いることで、学習者がより能動的な学習へ向かえる授業設計を提案していきたいと思っています。

本カンファレンスにおきまして、論文査読をしてくださった先生方、カンファレンスを運営してくださった方々に深く感謝申し上げます。


2023PCカンファレンス学生論文賞

鈴木あこ(茨城大学)、菅谷克行(茨城大学)
「子どもの学びと居場所づくりを目指したオンラインプログラムの実践」


(左から)若林靖永会長、鈴木あこさん、菅谷克行さん

この度は学生論文賞に選んでいただき、誠にありがとうございました。

本論文では、NPOカタリバが運営する小学生向けオンラインサービス「カタリバオンライン」で子どもたちの伴走をしているスタッフの振り返りミーティングデータを分析し、2022年度上半期における子どもたち・スタッフ・サービスの変遷について考察しました。

カンファレンスにて口頭発表および意見交換に参加する機会をいただき、この研究にとっても私個人にとっても、大変貴重で意義深い時間になりました。

運営に携わってくださった皆様、ご指導、ご協力いただいた全ての皆様に感謝申し上げます。


論文賞受賞者の皆さん、おめでとうございました。
PCカンファレンス論文賞の表彰は来年度も実施予定です。
たくさんの論文投稿をお待ちしております。