2018PCカンファレンスの全体テーマ「ひらめき ときめき はばたき」は、「AI時代において人間とは何か、人の学びとは何か」を意識して名づけられました。PCカンファレンスが誇る伝統の一つ「イブニングセッション」は、まさに人間ならではの「交流」や「想像」の創発をねらった参加者自主企画です。Special第17回では、今回の全体テーマを象徴する「イブニングセッション」の報告を、順次公開していきます。ぜひご覧ください。

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iPadを使ったデジタル教科書の模擬授業体験会

主催者:田中雅章(大橋学園ユマニテク短期大学)
共催者:名和輝明(京セラコミュニケーションシステム株式会社コンサルティング事業本部教育サービス課),金森正晃(丸善雄松堂株式会社学術情報ソリューション事業部)


2018PCCイブニングセッション【ワークショップ型】「iPadを使ったデジタル教科書の模擬授業体験会」


このワークショップは2部構成で開催した。1部は主催者が所属する専門学校でデジタル教科書とデジタル教材を導入するまでの準備と3年間運用した結果を紹介した。

具体的な内容はデジタル教科書の導入準備、運用事例、利用者の評価、利用ログの活用事例である。導入準備で、教科書の選書と教科書のデジタル化の取り組みの結果、全体の約80%のデジタル教科書からスタートすることができた。2年目には非常勤講師を含めた教材のデジタル化に取り組んだ。その結果、利用者である学生はデジタル教科書・デジタル教材に対して、ほぼ目的通りの満足が得られていることが確認できた。さらに3年間で得られた420万件の利用ログを解析した結果、国家試験の合否に影響する学習傾向を報告した。

2部はデジタル教科書のシステムの概略と機能を説明した。続いてのデジタル教科書体験では参加者のスマホや主催者が準備したiPadで体験をしていただいた。デジタル教科書をよく使われる機能を操作していただいた。デジタルならではのマーカーの引き方や教科書やダイレクトにメモする方法をご紹介した。

参加者のアンケートでは、参加者したほとんどの皆さんからは、ほぼ満足との回答を得ることができた。ご参加の先生方、大変ありがとうございました。

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