開催概要

テーマ Xoops portal site の構築と運用方法
開催日 2003年12月06日(土) 13:30 - 17:00
会場名 立命館大学琵琶湖草津キャンパス
講師 淡路 佳昌 (中部大学国際関係学部助教授)
報告書(PDFファイル) CIEC 第40回研究会の報告PDF ファイルサイズ 80468kB

講師紹介

氏は東京都台東区出身。東京外国語大学ではベトナム語を専攻しつつ故若林俊輔先生のゼミで英語教育を学ぶ。上越教育大学大学院を修了 (英語教育)。出版社勤務の後、1993年に木更津工業高等専門学校赴任、拓殖大学を経て、現在中部大学国際関係学部助教授。高専時代からインターネットを活用した英語教育の普及や実践に携わる。

特に文字ベース仮想空間システム MOO (Multi-User Dungeon Object Oriented) の語学教育への応用を研究テーマとして、95年から schMOOze University の運営に参加、世界中の英語学習者に文字チャットによる協働学習空間を提供している。その他、日本人向けに構築した saMOOrai や、各種オンライン学習リソースの開発や運営に従事している。

開催趣旨

WebCT や Blackboard などに代表される e-learning コースウエアの多くは、大規模大学にとって、サイトライセンス費などが高額であり、それらの持つ機能も理想的なものとは言い難い。そこで Windows 環境でもMac環境でも Linux 環境でもサーバさえあれば気軽に無料のポータル・サイトを構築でき、マルチリンガルに対応している Xoops (http://www.xoops.org/) の導入について、すでに導入し利用している中部大学での実践例をご紹介してもらうと同時に、外国語教育・学習に利用する環境で導入するためのノウハウを学ぶためのワークショップを開催する。

講演概略

講演では、コンテンツマネージメントシステム (CMS) のひとつである XOOPS を紹介し、その教育現場での可能性について考えていきます。これまでは、掲示板や投票システムなどの CGI プログラムや、メーリングリストなどの個別の仕掛けを組み合わせて授業サイトを構築することが一般的でした。それらのいわば「枯れた」機能を統合し、コミュニティサイトを容易に構築できるようにしたパッケージが XOOPS です。ダイナミックなサイト構築には早くから PHP が利用されており、XOOPS 以外にも CMS はいくつか存在しますが、XOOPS は中心的開発者が日本人ということもあり、マルチバイト文字への対応がしっかりしています。講演の部では、XOOPS の特徴や仕組みについて概説して、基本機能を紹介した後、教育現場での活用の可能性を検討し、実際に XOOPS を利用して構築した学習サイトを紹介する予定です。

ワークショップ概略

ワークショップの部では、XOOPS のインストールからサイトの構築と運営、授業で活用する際に留意すべき点やコツを実習します。作業は、XOOPS 運用に必要な環境を整備した外部サーバを使い、ここにあらかじめアップロードしてある XOOPS パッケージをスクリプトに従ってインストールします。環境の初期設定を済ませ、ユーザ登録やフォーラムの開設やリンク集の構築などの基本的作業を体験していただきます。さらに、授業に便利な機能を提供してくれるモジュールを追加し、XOOPS 環境を拡張する方法も実習します。これらの作業を通じて、今後 XOOPS で授業サイトを構築するための基礎的な概念が体得できるはずです。

プログラム(敬称略)

司会 野澤 和典 (立命館大学)
13:30 - 13:40 開会挨拶 野澤 和典 (立命館大学)
13:40 - 14:40 講演「Xoops portal site の構築と運用方法」 淡路 佳昌 (中部大学)
14:40 - 15:00 休憩
15:00 - 16:30 ワークショップ
16:30 - 16:50 討論と意見交換
16:50 - 17:00 閉会挨拶 上村 隆一 (北九州市立大学)

参加費

CIEC 会員および大学生協組合員は無料、その他の方は500円となっています (どなたでもご参加いただけます)。


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