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外国語教育研究部会第4回研究会は去る3月16日(土)午後1時30分から同5時まで、青山学院大学渋谷キャンパスで行われた。今回のテーマは「e-learningの動向と外国語教育」であった。前回の北九州に比べて東京開催という地の利があったせいか、あるいはテーマがより話題性に富むものであったせいか、開催通知をML、ニューズレター等で出した直後から申し込みが相次いだ。最終的には、数名の欠席者があったものの、当日参加申し込みの方も含めて32名(内訳は大学教員17名、他(専門学校)教員5名、企業他10名)の参加者があり、ほぼ予想通りの人数となった。
この発表では、「演習」と「英語とインターネット」のクラスで指導してきたことを報告する。
コンピュータを使用し、情報を獲得、分析、統合することにより、知的枠組みを構築しながら、英語の表現力と世界観を養うものである。オックスフォード大学、イー博士の世界観モデルを学ぶことにより、物の見方、考え方を訓練し、自分自身の世界観をより具体化していく。インターネットで獲得した情報や、講義で学んだ世界観を整理しまとめ、PowerPointで発表をし、それをホームページにリンクさせる。一連の学習活動を通して、知の枠組と体系を作っていくものである。
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CIEC外国語部会
第3回研究会研究会報告
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7月21日午後1時30分より北九州市若松区の北九州学術研究都市学術情報センター内CAI室にて行われた。参加者は大学、高校から計15名と初めての地方開催
としてはまずまずの規模となった。代表世話人からの挨拶、報告者の紹介に続いて、2人の先生から実践経験に基づく報告が行われ、活発な質疑応答がなされた。また、報告終了後、休憩を挟んで、代表世話人による「WWW環境を利用したオンライン語学
教材の作成」ワークショップが行われ、参加者は最後まで熱心に実習に取り組んでいた。報告内容の概要は下記の通りである。
「イントラネットからインターネットへ?学習者の実態に応じたネットワークの活用」 はじめに、熊本電波工業高等専門学校の学校紹介をされた。もともとは、電波高
校で通信士の養成学校であったがその後高専になり、現在は、弱電関係(情報通
信工学科、電子工学科、電子制御工学科、情報工学科)を中心に教授しているとのこと。
まず、勤務校におけるCAI導入までの経過をご紹介いただいた。県内でもコンピュー タの設置は最も早い方で、1987年に教科実習の一部として導入。当初はグラフィック 系のプログラムや既存のアプリケーションソフトを使った教育に用いていた。その後、 英語教育の一環として、外国人補助教員(ALT)の助けを借りて、外国の教育機関との e-mail交換などを生徒に行わせた。しかしながら、大学進学のための受験教育優先と いう進学校の宿命があり、またコンピュータ利用教育の有用性については教員間でも 異論があるため、なかなか積極的に英語学習に活用するところまでは至っていないの が実情とのこと。要するに、生徒への動機付けとして、かつてLLが果たした役割をコ ンピュータ(キーボード)が代替し、ALT(e-mail)へと生徒の興味の目先が変わっ てきただけという印象が強い。さらに、情報リテラシー教育に関しても、語学教育との連携は全く論外で、中途半端な実習内容のためか、生徒の利用能力を涵養するには 至っていない。今後は、情報機器を利用する上でのモラル、エチケットに関する教育も必要ではないかと思われる、と報告された。 続いて、田中先生からの問題提起的な報告に対する質疑応答がなされた。はじめに、
田中先生と同じく、進学校におけるコンピュータの教育利用について、教育現場では
あくまで「大学入試」に束縛されるため、英語学習において、コンピュータを利用す
ることにより、4技能のどの部分が改善されるかについて客観的な裏付けがなければ
理解を得られにくいとの意見が出された。また、一時的に短期間コンピュータを利用
した英語授業を展開したとしても、生徒の語学力を伸展させることは不可能であり、
情報機器の操作等のリテラシー教育についても、継続的なスキル養成が必要であると
いう意見も複数の参加者から述べられた。一方、コンピュータ利用が単なる英語学習
への動機付けにすぎないとしても、従来の受験英語に偏倚した教育手法に比べれば有
効な学習手段となりうるという意見もあり、教育現場にいわゆるコンピュータに精通
した人間が一人でもいれば、カリキュラムを実践していくことは十分可能とする前向
きな発言もあった。
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CIEC外国語部会
第2回研究会研究会報告
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外国語教育研究部会第2回研究会が去る3月17日(土)午後、大学生協のホテル「コ ープイン渋谷」隣の建物に位置する大学生協東京事業連合B2会議室を会場に開催さ れ、地元東京圏からはもちろんのこと、北は青森、山形、仙台、南は熊本、福岡など 全国各地から当日申し込みをされた方を含めて24名が参加されました。残念ながら事 前申し込みをしていた5名の方が姿を見せませんでしたが、スペースの関係で20名ぐ らいが限度であったので、結果的にちょうどよい参加人数となりました。 今回の研究会においては、備品や講師陣など大学生協東京事業連合の全面的な協力 を得て、経験豊かな講師(棚橋徹氏及び松原実氏)を招くことができ、様々なコンピ ュータ・ネットワーク環境で利用可能なLinuxの基礎を学んで、CALL教材開発や関連 研究の一助となるようにワークショップというスタイルで実りある研修をしていただ くことができました。 当初の企画段階では、Linuxそのものについて十分な知識をお持ちでない参加者も いることを想定していたため、初心者向けの内容で始め、実際にインストールするま での手順をしていいただくという設定でした。実際には、まず「Linux って何?」か ら始まり、「フリーソフトとオープンソース」、「オープンソースの定義」、「オー プンソースとは」、「UNIX とは」、「UNIX の歴史」、「PC-UNIX」、「Free BSD」、「PC-UNIX の位置」、「Linux の現状」、「ディストリビューション・パッ ケージ・・・ の系譜」という順で、MS-PowerPointで分かりやすく概説されたので、 基本的なこと がよく理解できました。休憩後、参加者を3グループに分け、それぞ れのコンピュー タにインストールガイドに従ってインストールをしてもらいましたが、容易にできた ことが逆に驚きであったようです。 いずれにしてもLinuxをPCに取り込んでOSの一つとして使ってみたい、サーバーと して利用してみたいと考えていた参加者たちにとって、具体例を考えながら基礎的な アイデアを入手し、小グループ毎で協力しあいながら実際にインストール作業を経験 できたことは、今後の利用を考えるにあたって大変良い機会であったと言えます。 また、Media Labさんのご提供で、簡単自動インストールができるLinux
MLD5や Turbolinux Server 6.5 Release Candidate1(RC1) が希望した参加者に持ち帰っても
らうこともできました。実際に利用するとなると様々な問題点が出てくるかも知れま
せんが、それは開発が進展中のものでもあり、致し方ない面もあるかと思います。ど
のような利用の仕方をして、どれほどの効果が生じるか、といったことが今後の研究会やPCCなどで公開され、情報を共有できることを切に願っています。
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CIEC外国語部会
第1回研究会研究会報告
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去る2000年12月9日(土)の午後、立命館大学びわこくさつキャンパス(滋賀県草津市)のアクロスウイング情報語学演習室1を会場に、第1回研究会が開催され、東京、長野、金沢、名古屋、神戸など遠方よりの参加者も含め、事前登録者の32名を大幅に超え、総数41名となり盛会であった。そのうち4名が新会員となってくれた。 まず、野澤 和典 (CIEC外国語教育部会共同発起人代表&理事;立命館大学)の挨拶と「CIECと外国語教育部会」についての簡単な説明で始まった。最初の話題提供者である三根 浩先生(CIEC理事;同志社女子大学)は、「KR情報作成のノウハウ」の題でのもと、まずKR情報とCAI(Computer Assisted Instruction)の心理学における基本的な学習理論(試行錯誤学習、プログラム学習、スキナ−理論)についてビデオ・クリップなどを使いながら分かりやすく概説した。そして、CAIで間違いをした時のフィ−ドバックを考える場合、認知科学的な要素が重要となるが、その具体例としてネズミやチンパンジ−での実験結果などを引用しながら、刺激反応パタ−ンでの学習が中心だったLLでの失敗を反省し、インタラクテイビテイを活用するマルチメデイア利用のCALLが求められていることを主張した。予定時間を少しオ−バ−するほど沢山の歴史的・体験的情報で熱弁を振るった。 次に、ビラ−ル・イリヤス先生(立命館大学)が「中国語CALL教材の実践と諸問題」と題して、コンピュ−タを用いることの意義を示した後、JavaとJavaScriptで独自に開発し、テイ−ム・テイ−チイング実践利用中の中国語CALL教材(発音、スキット・例文の読み練習、リスニング、文法ドリル、単語学習)についてデモンストレ−ションをしながら、実践や開発にまつわる話をした。特に問題点として、ソフト開発とその実践においてフォント(文字化け)や開発者の労力、開発スタッフの不足や実践教師のスキルなどの問題が指摘され、今後の改善課題を再認識させられた内容であった。 15分ほどの休憩後、「中検問題のデジタル化と共有−XMLによる構造化と応用ソフトへの組み込み」の題のもとで、山崎 直樹先生(大阪外国語大学)が「XMLを用いた中国語検定試験問題の電子化」、 林 要三先生(手塚山大学)が「TIESとXMLによる教材の共有」、樋口 昌敏先生(同志社大学)が「中検問題のデジタル化 _ XMLによる構造化と応用ソフトへの組み込み:応用ソフトの設計」の順にデモンストレ−ションを交えながら、話題提供をされた。まず山崎先生は、日本中国語検定協会の許諾を得た試験問題(3級・4級レベルの読解問題)の電子化プロジェクトについて、これまでの開発経過、CSV形式によるドリル型問題の欠点を指摘し、XMLによる構造化テキストの意義と有効性を説明した。さらにHTMLおよびXMLの特徴を概説後、具体的な構造化の例を示しながら、その利点(helpファイルの提供など)を強調した。 次に、林先生が教育・学習支援システムおよびマルチメデイア教材作成の支援ツ−ルとしての"TIES"の概略、キ−・コンセプト(教材作成の簡便性、教材の共有、教材作成者とプログラム開発者の分業)と環境、さらに具体的な教材作成の現状と今後の展開について、"TIES 2"から"TIES 3"への改良点(表示メニュ−、公開度、SQLからXMLへ、ロ−カルTIESの構想、SQLから"なまず"へ)、や課題(中国語直接入力、異種タグの転換、異種教材作成ツ−ル間のデ−タ交換)を説明した。 さらに、樋口先生がXML化されたデ−タの活用の例としてWebクラアント・アプリケ−ションをJavaScriptで作成しデモンストレ−ションをする予定であったが、会場のコンピュ−タにブラウザ(Internet Explorer)がインストールされていなかったためできなかった。しかし、ハンドアウトで大まかな内容は理解できたが、参加者のイメ−ジを喚起しながらの説明になったのは非常に残念で主催者側の準備不足を反省している。 中国語フォントの関係で、一部表示がされなかったり、使う予定だったソフトウエアが利用できなかったりして、プレゼンテ−ション自体に影響を与えてしまったが、ハンドアウトで代用し、最悪の事態は避けられたのが唯一の救いであった。 次回以降への教訓としておく。 再度の休憩後、松田 憲先生(CIEC理事;立命館大学) と吉田 晴世先生(CIEC理事;摂南大学)の司会のもと、「外国語教育におけるIT利用の諸問題」とした質疑応答がされたが、各話題提供者の内容に対する質疑応答を優先して行った後、英語CALLを含め自由な関連事項への話題と移り、フロア側からも情報・意見が次々と出され、予定時間をオ−バ−するほど盛会であった。 第1回目の研究会は、内容的に中国語関係が多い結果となったが、CALLにおける教材開発の基本的な視点の再確認と最新技術を取り入れた教材作成方法などが理解できたと同時に、CIECのユニ−クさでもある異分野交流ができ、今後につながる研究会であったと言える。 (文責 野澤 和典) |