参加者アンケートより抜粋

 96PCカンファレンス参加者の感想をアンケートで見ると、それぞれ所属しておられる先でのコンピュータ事情、インターネット事情が伺えます。今後の方針や企画すべき内容について示唆に豊むものが少なくありません。一部を紹介します。


・PCに関して、大学の環境がとても遅れている。教育学部ということもあって設備が”貧弱”それ以上に実力者達がコンピュータ、インターネット環境を理解していないため学生達が直接の被害者だということを今回のPCカンファレンスを通して強く感じた。社会のほうが大学よりすっと進んでいるのに。
 昨年は参加しませんでしたが実践者が多くなり、実際の教育の中で使っている報告が多く目を見張りました。心強いと思いました。良い企画ありがとうございました。 (大学職員 技術系)

・企画については毎年興味深いテーマが多く、いつも楽しみにしています。内容、テーマ等、まだまだ幅広く取り上げるテーマがあると思いますのでもっともっと発掘が必要でしょう。 (生協職員)

・続けていくことが大切です。良い発表を会誌に原稿で書いていただくということを考えてもよいと思う。(例として、金城学院大学の杉山氏の明治村博物館のデータベース化の試み)(教員)

・毎年継続して発表者になっている人がいることは、発展的な教育・研究を紹介してもらえてよいと思う。更に発表者の数を増やす努力があれば、もっといろいろな試みについて知ることができると思う。例えば各発表者が周囲にいる人に発表を新たにしてくださるよう呼びかけてもらえるとよいと思う。(こういう私も、発表を依頼されてそうした経験あり)開催地がもち回りで動くことも新たな参会者が増してよい。
 今回の早稲田大での’96PCカンファレンスでも早稲田大からの参会者があり次年度にも関心をもっていただける方が増えたことと思います。
特に(1)内容のあるPCカンファレンス発表があること。(参加することで得ることの多い)、(2)多くのメーカーからのハード、ソフトの情報の提供(メーカーブースの継続)を今後に期待します。 (教員)

・CIECの設立が無事成立して結構でした。今後も会員の声をよく吸い上げて運営してください。 (教員)

・今回初めて参加しました。現在学内LANの立案段階なのでたいへん有益でした。 業者が多数来ていたこと、日曜も食堂が開いていたことなど、いかにもPCカンファレンスらしくてこれにも感心しました。
分科会の組み合わせについて一言。6日午前の組み合わせをもう少し工夫した方がよかったと思います。生物種の分類風の分科会区別でなく参加者の感心に基づく分類を希望します。 (教員)

・3日間通して参加しましたが、大変有意義でした。実用的な情報交換から、コンピュータネットワークと教育研究の関係についての理念の問題まで幅広く扱われ、いずれも啓発されるものでした。
今後私にとって扱っていただけると有難いと思われるテーマは次のようなものです。
  * 小規模でかつ情報処理関連の学科を持たない大学におけるネットワークはどのようなものであるべきか、または、ありうるか。
  * 教育へのコンピュータ利用は分野による偏りが著しいが、「遅れている」分野では、個人の努力を待つ以外に、てこ入れが可能かどうか。 (教員)

・物理的に全分科会が見られなくてとても残念だった。自分が出た中では7/7午前の「新潟地域におけるインターネットの教育利用」は非常にすばらしい報告だった。小学校でインターネットを教材に使うことで、県全体で情報交換をしながら小学生一人一人の学習観察の成果がその学校だけのものでなくみんなで調べたことになりそれをホームページで再確認できるのはとてもおもしろい。一つの学校だけでは物理的・金銭的にとても不可能なことがインターネットを通じて実現されていることがとてもすばらしいとだと思った。
 また、同報告の中で、一人一人の版画をホームページで公開している版画展にはインターネットの中での未来を感じた。今まで物理的な制限もあり、すべての生徒の作品を多くの人に見てもらうのは不可能だったが、インターネットというバーチャルの展覧会を使うことですべての生徒のすべての個性を平等に公開し、多くの人が見られるようになっている。ややもすれば先生や大人の価値観で選別を行い一人一人の個性を切り捨ててしまいがちな中で子供一人一人の作品をそれぞれの個性として認め全員掲載しているのは最高!(生協職員)

・教員のレポートについては教育者としての熱心さに感銘。日本の大学教師も捨てたものではない。情報担当技術者/事務職員の熱意も伝わった。 (生協職員)

・学生の参加が認められているのに学生に向けた(学生にとって有効な)情報が少ないと思う。大学における情報の担い手は大学の職員(教授などを含む)、学生、院生、地域社会の人々であるはず。このPCカンファレンスが目指すべきところのものは、これらの人々の存在があってこそである。つまり、ネットワーク(PC⇔PC)は人と人とをつなぐものでなければならない。しかし、出席者(教授など)は「学生の反応」や「システム構成」を中心に質疑をしていた。これはこれでいいと思うが、上記に述べたように、ネットワークは相手がいて成立するものである。学生側や地域社会の人々の意見や参加がないとネットワーク自体成立しない。やはり、学生の参加の増加が不可欠。例えば、学生が実際に情報教育を受けての体験報告(こういうやり方がGoodという提案や、これがまずいなど)の発表をする。そして、討論会や、質疑応答などをすると効果的だと思われる。
 *ネットワーク以外については、
教員→学生に対してまず、学生をひきつけることが必要。(興味本位ではなく本質的な部分で)そして、学生の意見を幅広く取り入れる環境をつくる。その意見をもとにコンピュータ教育の組み立てをする。
学生→教員SA、TAなどを中心に、「自分でいろいろやってみたけれど、どうしても解らない→誰かにきく」の体系を作り、それを教員にフィードバックする。自分からコンピュータを使うようにする。
小題にネットワーク以外と書いたがやはり、ここでも教員⇔学生のネットワークが存在する。 最後に一言、学生の参加を増やしましょう。 (学生)

・パネルディスカッションについて
 坂村先生最高、まじめに尊敬します。私は生協の職員で現場で情報機器の供給をしていますが大手メーカーに限らず、メーカーのユーザーに対する態度、身勝手さにはいつも腹がたってしかたありません。しかも日本のメーカーは海外のメーカーのせいにすることが多く、何の主体性も感じられません。これは生協が代理店になっているA社も同様ですネ。

 生協は昔から「よりよいものをより安く」というテーマでがんばってきていますが、こと情報機器においては「今あるものをより安く、よりよいアフターケアを」という形にしかなりません。ユーザはUNIX、PC/AT(Win)、Mac以外に選択肢がないわけですから、とんでもないことです。悪いものを売れば売るほど私達生協職員も苦しむことは明らかなのにこれを売るしかないのは私達にとっても最低の状況だと思います。
 今後もがんばってください生協(私)もがんばります。 (生協職員)

・ポスターセッションを見て
 機械翻訳を活用した英文の訳のシステムを実際に見ることができて大変おもしろかった。 (生協職員)

・ポスターセッションを見て
   Mathematicaの関数のグラフィックが非常に明解ですばらしく感じました。(院生・学生)

・メーカーブース出展社の意見
 メーカーブースでの感想として、展示場所が若干狭い、また、カンファレンス参加者がもう少しブースへ足を運んでいただけたらと感じました。
 次回よりメーカーブース内に「相談コーナー」的なスペースがあると、参加者と落ち 着いて具体的な説明或いは意見がいただけるのではと感じております。